Q 1年前に脳卒中で倒れた主人は、一命は取り留めたものの、植物状態になって入院しています。新型コロナ感染拡大のため半年ほど面会ができず、タブレットを通して主人に感謝の気持ちを伝えていますが、私が主人の手術を承諾しなければ、主人もこんなに苦しむことはなかったのではないかと自分を責める毎日です。子どもはいないし、誰にも相談できずに悩み苦しんでいます。(K・M、58歳、女性)

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A ご主人を励まし、勇気づけ、希望を持って治療して下さい

回答者:橋本定子(はしもと・さだこ) (生長の家本部講師)

回答者:橋本定子(はしもと・さだこ)
(生長の家本部講師)

 コロナの影響で面会もできない中、タブレットで感謝の気持ちを伝えておられる、あなたのご主人への深い愛に感動しました。

 手術の承諾をしたから植物状態となったのではないかと自分を責めておられるようですが、どうか悩まないでください。

 ご主人は植物状態ではあっても、医学的に言いますと、脳幹は働いていて、心臓に命令を出し、自力で呼吸したり、血液を体の中に送ったりしているということですから、人間の生命力は素晴らしいと思います。

 生長の家創始者・谷口雅春師は、人間の生命について、こう説かれています。

「われわれの『生命』(生きる力)は神から受けたものであります。そして、われわれの『生命』は常に神とつながっているのでありまして、その神なるものは無限の生命力であると同時に、無限の知恵であり、また同時に無限の愛でありますから、常にわれわれを愛してわれわれよりも賢き知恵をもって、必要に応じて善きようにお計らいがあるのであります。これを信じうれば、その信念に従って肉体の生理作用も善きように調節されるのは心の力であります」(『生命の實相』第2巻、29~30ページ)

 生長の家では、「現象的にはどのような姿をしていても、人間の本質は完全円満な神の子である」と説いています。ですからご主人も、植物状態のように見えていても、その本当の姿は、神の無限の生命と繋がり、神に愛され、神の賢き知恵によって生かされている神の子なのです。

 また、この世の中には、心に思い描いたことが実現するという「心の法則」があります。ご主人は完全円満な神の子であると信じるとともに、ご主人の健康な姿を心に描いて明るい言葉で励まし、勇気づけていただきたいと思います。たとえ直接ご主人に会えなくても、夫婦は一体ですからあなたの思いは必ずご主人に通じます。

 希望を持って治療を続けてください。きっと一番よい答えが得られると思います。

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