何度か結婚のチャンスがあったものの逃し、独り身のまま定年を迎えました。心配してくれていた父も母も亡くなり、親戚づきあいもなくなって天涯孤独の身です。真面目に働いたおかげで蓄(たくわ)えはあり、友人もいるのですが、近い将来、一人で死んでいかなければならないことを思うと寂しくて堪(たま)らず、酒ばかり飲んで何をする気にもなれないでいます。(F・Y、62歳、男性)

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 当たり前に感謝すると、そこから明るい未来が開けます

 天涯孤独の身で、毎日寂しくて堪らないとのこと、心中お察し申し上げます。

 しかしながら、今の状況を改善したいとのお気持ちから、ご質問をくださったと思いますので、微力ながらお応えさせていただきたく思います。

 まず、心の持ち方を変えてみてはいかがでしょう。禅宗に「知足(ちそく)」という言葉があります。これは「足(た)るを知る」という考え方で、「自分が今持っているものの有り難みを知る」という意味です。 

 今、ここに既に与えられているものに、空気、日光、水、食物などがあります。当たり前に存在するので、特に意識することはありませんが、もし、これらがないと生きていくことができませんね。ですが、人はとかく「足りないもの」に目を向け、「もっと欲しい」「まだ足りない」と思ってしまいがちです。 

 こうした不足を数える生き方では、不安や不平不満の思いが増す一方です。人生は、一日一日の積み重ねであり、一日は一瞬一瞬の積み重ねですから、不安や不足の思いを抱えた人生になってしまいます。

 お酒ばかり飲んで、何もする気が起きないという暮らし方を変えるのは今です。そのために、当たり前に与えられているものに感謝することから始めてみましょう。

 あなたは幸い蓄えもあり、友人もおられます。蓄えがあり、友人がいるということに感謝し、家にこもってばかりいないで、たまには外へ出かけてみてください。日光を浴び、外の空気に触れると心が開放的になり、気持ちも明るくなります。

 過去に囚(とら)われていつまでも思い煩(わずら)うことは今すぐキッパリやめて、この瞬間から、明るい未来を積極的に創り出していきましょう。

回答者:後藤富善(ごとう・とみよし)
(生長の家本部講師)

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