Q 私と2人で暮らしている35歳になる長男は、仕事がきつい、生きがいがないと言って毎夜深酒し、休日ともなると朝からお酒を飲んでいます。仕事はちゃんとしているようですが、本当は親思いのよい子どもだけに、こんなことを続けていると体を壊してしまうと心配です。きつく言うと反発するので、さりげなくアドバイスしたいのですが。(K・M、65歳、女性)

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A 息子さんの心に寄り添って考えてあげてみてください

回答者:阿部博之(あべ・ひろゆき) (生長の家本部講師)

回答者:阿部博之(あべ・ひろゆき)
(生長の家本部講師)

 一所懸命仕事をなさって、毎日家に帰ってくる息子さんは素晴らしいですね。

「きつい」とか「生きがいがない」などという言葉も、お母さんだからこそ言えることです。30代半ばともなれば、そうそう甘えることもできないでしょうから、お母さんだけには本当の気持ちを分かってもらいたい、分かってくれるはずと、ついつい本音が出てくるのだと思います。

 こうしてほしい、ああしたらいいのにと心配するあなたの気持ちも分かります。しかし、人にはそれぞれの立場というものがありますから、いろいろ言う前に、息子さんの立場になって、その心に寄り添って考えてあげることが大切です。

 息子さんはきっと寂しいのだと思います。ですから、話し相手になってあげるだけでも、酒量はだんだん減っていくはずです。もしあなたがお酒を飲めるようでしたら、少し付き合ってあげるのもいいでしょう。酒の肴を作ってあげたりしたら、なお喜ばれると思います。そんな雰囲気の中で、飲み過ぎたら体によくないよとさりげなく話したら、少しは聞く耳を持ってくれるのではないかと思います。

 生長の家では、心で認めたことが実現するという「心の法則」を説いています。また、人は誰しも、その人でなければできない使命を持って生まれてきている神の子であるとも教えています。

 あなたの息子さんも、尊い使命を持って生まれた神の子なのです。そのことをあなたが強く心で認めることで、必ずや息子さんは、掛け替えのない素晴らしい神の子としての姿を現すに違いありません。

 そのためにも、息子さんが朝、出勤するとき、今日も一日、元気一杯に働く息子さんの姿を思い描きながら、「行ってらっしゃい!」と笑顔で見送ってあげてください。

 そんな笑顔こそが、息子さんにとって何にも優るアドバイスになるに違いないと思います。

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