Q 私の中には、2人の自分がいます。職場ではいつも明るく、先輩、同僚、後輩から頼りにされるよう努めているのですが、その裏には、そうすれば自分が得をすると計算高く考える、狡い自分がいるのです。時折、そんな二面性がある私は、善い人なのか悪い人なのか分からなくて嫌になります。私はこのまま生きていっていいのでしょうか。(M・O、28歳、女性)

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A 自分の善い面だけを見て仕事に励んでください

回答者:金沢貴子(かなざわ・たかこ) (生長の家光明実践委員)

回答者:金沢貴子(かなざわ・たかこ)
(生長の家光明実践委員)

 職場で周囲から頼りにされるように努力されているあなたは、真面目で素晴らしい方だなあと感心しました。真面目だからこそ、計算高い、狡(ずる)い自分が赦(ゆる)せず自分を責めてしまうのだと思います。

 私も昔、仕事や職場での人間関係に悩み、心身共に疲れたことがありました。自分が弱く感じられて嫌になり、自分を責めては落ち込んでいました。

 そんなとき、私には生長の家の信仰がありましたので、繰り返し自分にこう言い聞かせました。

「この悩みや苦しみは、一時的に現れているだけでやがて消えていく。私は完全円満な神の子だからすべて善くなるしかない」

 折ある毎(ごと)に心の中でそう思い、口に出して唱え、そのとき与えられていた仕事に全力を尽くすうちに、仕事も人間関係もスムーズに運ぶようになったのです。

 生長の家では、「心に思うことが実現する」と教えています。ですから自分を悪い人のように感じたときは、「先輩、同僚、後輩から頼りにされる私こそ本当の私だ」と心に思い描き、口に出して唱えてみてください。また、紙に書いたり、パソコンやスマホにパッと打ってみるのもいいと思います。続けることで、必ずあなたの善い面が出てくると思います。

 さらにあなたにアドバイスしたいのは、日常生活の一つ一つに感謝することです。「ご飯がいただけてありがたい」「仕事があって働けるのがありがたい」「今日も健康でありがたい」などと、宝探しのように楽しく気楽に実践してみてください。きっと、心が明るく前向きになったと感じられるようになる日が来ると思います。

 二面性というものにあまりとらわれず、自分の良いところや既に与えられている幸せに、心のアンテナを向けましょう。仲間と助け合い、楽しみを見つけながら、仕事に励んでください。

 あなたの幸せを心から祈っています。

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