Q 1年ほど前、中学1年の男の子がいる主人と結婚しましたが、私は初婚で子どももいないため、連れ子との接し方が分からず悩んでいます。
甘やかすのはよくないと厳しくすると、離別した母親のことを思い出すのか、「本当の母親じゃないくせに偉そうに言うな」と反抗します。
縁があって親子になったんだから、何とかうまく導いてあげたいのですが、どうすればいいでしょうか。(F・G、40歳、女性)

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A “真実の母”との思いを深め、自信を持って接してください

回答者:三好雅則(みよし・まさのり) (生長の家本部講師)

回答者:三好雅則(みよし・まさのり)
(生長の家本部講師)

何とかうまく導いてあげたいというあなたの“尊い気持ち”を実現するには、「私とこの子は“本当の親子”である」と心底思えるか否かにかかっていると思います。

とはいっても、そう思い切るのはなかなか難しいですね。
それは、「自分が産んだ子ではないから血縁関係はない」という通念が頭をもたげるからです。

これを放っておくと、あなたの気持ち(現在意識)とは裏腹に、心の奥(潜在意識)にある「血縁関係はない」という思いが、言葉の端々(はしばし)やちょっとした仕草などに出てしまうものなのです。
そうしたことが多感な思春期のお子さんに伝わり、実母と離別した寂しさを増幅させ、反抗的な言動となって現れているのではないかと思います。

生長の家では、継母(けいぼ)と継子(けいし)との関係について次のように説いています。

「“母なる理念”が天降(あまくだ)って“母の座”につき、母なる理念的ハタラキをするとき、それは“真実の母”であるのである。肉体は移り変るものであるけれども、理念は永遠のものであるから、肉体的関係に於(お)ける“親子”よりも、理念関係に於ける“親子”の方が、もっと永遠的な真実の親子関係であるということができるのである」(生長の家創始者・谷口雅春著『真理は生活にあり』、日本教文社刊、53ページ)

あなたは“母なる理念”を実母から継承した“真実の母”なのですから、自信を持ってお子さんに接してください。
そしてこの信念を深めるために、生長の家独得の座禅的瞑想法である神想観(
)を実修していただき、これを続けながら、事あるごとに「私は縁あってあなたの母となりました。あなたを本当の子どもだと思っています」ということをお子さんに伝え、態度で示してあげたらよいと思います。

反抗するのは、実はあなたに愛されたいという思いの現れですから心配には及びません。しっかりとその気持ちを受け止めてあげれば、必ず“本当の母子”として喜び合える日がきます。

=実修法などの詳細については、谷口雅春著『新版 詳説神想観』参照

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