昔から母と折り合いが悪かったのですが、先日、突然母から「体調が悪くなったので、一緒に住んで面倒を見て欲しい」と連絡があり、母との同居生活が始まりました。母はほとんど寝たきりの状態ですが、以前と同じように私に文句を言うばかりで、介護をする気持ちが正直失せてしまいます。父は既に他界し、他に母の面倒を見る人もいないので、できることはしてあげたいのですが、こんな生活が続くのかと思うと憂鬱になります。(30代、女性)

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 解決を急がず、感謝の思いで心を満たしていきましょう

神の道を歩めば問題は消えていく

 
 折り合いの悪かったお母様とご同居をされ、さらに介護も始まったのですね。私も母の介護経験があるので、相手の体調に振り回され、先が見えない不安に心が暗くなる気持ちがとてもよく分かります。お母様との同居を決心されたのは、ご心配からかもしれませんし、責任感からかもしれませんが、そこには「できることをしてあげたい」という誠実さと、お母様を思う気持ちがあるのだと思います。

 今のお二人の生活は、事情は複雑でも、あなたが面倒を見ようと歩み寄っている姿勢そのものに、大切な思いが宿っています。どんなことがあっても、今あなたが進んでいるのは、間違いなく神の道です。これに気づけば、あとの問題は自然に解けていきます。どうか心配しすぎないでくださいね。

 とはいえ、他人より身内のほうが、一度こじれた感情を立て直すのは難しいものです。私も以前、姉と大喧嘩をしたことがあります。一方的な姉の言動を許せず、生長の家の先輩に相談しました。すると「あなたが変わるしかない」「神想観*1しかないよ」と言われ、憤慨しながらも神想観を嫌々続けていました。
*1 生長の家独得の座禅的瞑想法。神想観について詳しくは、『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)、『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)等を参考にして下さい

 すると、ふと姉に対する自分の昔の言動を思い出しました。無意識に放った言葉でしたが、それは無神経で、姉を傷つけたのではないかと今さらながら気づいたのです。

 そんな自分の傲慢さを反省し、姉に対して心の底から懺悔するなかで、「気づかせてくれて有難う」という感謝の念が湧いてきました。するとその夜、姉の方から「言いすぎてごめんね」と電話が入ったのです。

あなたは常に愛に取り巻かれている

 
 相手の言葉で心がモヤモヤしたときは、解決を急がず、ひとまず感情を横に置いて神想観をしてみてください。そして『日時計日記*2に「お母さん、有難うございます。私はとても幸せです」と書いてみましょう。
*2 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊

 宗教行(ぎょう)は必ず信仰体験を生みます。相手の暴言は、あなたの業*3を削り落とし、消していきます。あなたの本当の姿(実相)*4は、ひとつも傷つくことなく、むしろ磨かれていくのです。生長の家創始者・谷口雅春先生*5は『新版 詳説 神想観*6のなかで次のように書かれています。
*3 思いと行いの集積。悪業は、悪い思いや行いの集積
*4 神によって創られたままの完全円満なすがた
*5 昭和60年昇天
*6 日本教文社刊

 神想観を行ずるとき、家庭の中が自然に琴瑟相和(きんしつあいわ)し、欲しいものが自然に集って来る。まるで大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)、極楽荘厳(ごくらくしょうごん)と同様の相(すがた)が各人に展開するのはこれ、実相が実相を念ずるコトバの大行によって、そのコトバのヒビキが広相をもって展開して姿形ある極楽荘厳を現実世界にあらわしてくれるのであります。(45ページ)

 もし疲れたときは、どうか周りの人や制度を頼ってくださいね。たとえば、市区町村の「介護保険担当」や「地域包括支援センター」に相談すると、訪問介護やショートステイなど選択肢が広がります。あなたは常に愛に取り巻かれています。お母様とあなたの幸せを、心よりお祈りしております。

回答者
斎藤史子(さいとう・ふみこ)
生長の家地方講師

福井県在住。夜、布団の中での読書が楽しみなのだが、あっという間に寝てしまうため、図書館への返却が遅れがち。

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