以前から、お金が入るとすぐに浪費してしまう癖があり、悩んでいます。会社でのストレスを買い物で解消しているという感じで、インターネットで欲しい商品があると、思わず買ってしまうことも多々あります。一人暮らしをしているので、当然ですが家賃や光熱費なども支払わねばならず、いつも生活費がぎりぎりの状態です。どうすればこうした生活を改めることができるのでしょうか?(25歳、男性)

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 今、自分に与えられている恵みに心を向けてみましょう

物欲を抑えるために

 
 毎月の給料は労働の対価として得る尊いお金です。それを無計画に浪費してしまうのは、さぞ辛いことでしょう。買い物は本来楽しいことですが、あなたの場合は、もしかしたら買い物する時に、そうした楽しさを感じられないのではありませんか?

 まず、買い物の仕方について少し振り返ってみましょう。とめどない物欲を抑えるヒントは、自分が今持ち合わせている物について再確認することにあります。いつどこで、どんな気持ちでそれらを購入したかを思い出してみて下さい。もしかして、買った商品が開梱されずに積み上がっているということはありませんか?

 私たちの日常は無為に過ぎていくようでも、色々な喜びや感動があるものです。そうしたことを気に留めず、効率や便利さだけを追求すると、喜びを表現して味わう機会が減り、不満などの悪感情に取って代わられてしまいます。

 インターネット通販は、手軽さとスピードで世界を変えました。しかし、商品を十分に吟味し、購入を熟考する時間が省かれている面もあり、それによって私たちは、本当に必要な物以外の買い物をしてしまいがちです。なるべくリアル店舗に赴き、購入までの段取りに時間を使うように心がけてみてはいかがでしょうか。

喜びや感動に満ちた心で

 
 次に、心の不満を鎮める方法をご紹介します。生長の家では「日時計主義」の生き方をお勧めしています。これは太陽の光が輝く時を刻む日時計のように、良いことや嬉しかったことなど、人生の明るい面に注目し、心を明るく積極的な方向に変え、人生を楽しく豊かにしていく生き方です。

 人生において困難な局面にあるときは、暗い方向に心のピントが合っている場合が多いものです。不満ではなく、いま自分に与えられている喜びや恵みに心を振り向けて感謝することで、そうした明るい心の反映として、明るい出来事があなたの周りに現れてきます。日々買い物が自由に出来ることのありがたさ、欲しいものが手に入った時や開梱して商品に触れる瞬間など、買い物には沢山の「喜び」があります。それらの喜びを記録して味わってみて下さい。

「日時計主義」を実践するツールとして、生長の家では『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)を書くことをお勧めしています。これは良い言葉が持つ力を活用して、人生を明るく生きるための日記帳です。日記に良い言葉を記していくことで、不満より喜びや感動で心が満たされていき、自然と浪費癖も治まるでしょう。

 ご自身の問題に真摯に向き合うことで、あなたの心は既に善の方向を目指していらっしゃいます。これからのご多幸をお祈り申し上げます。

回答者
勅使川原 潔(てしがわら・きよし)
生長の家本部講師補
生長の家国際本部勤務。趣味は妻と楽しむ家庭菜園。大事な瞬間を逃さぬよう、撮影機材一式を常に持ち歩く。

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