子どもの頃からのクセなのか、些細なことでもマイナスな出来事に心が引っかかってしまいます。例えば、通勤電車が遅れて遅刻してしまったり、職場の机でお茶をこぼしたりすると、つい「今日はついてない日だ」と決めつけてしまい、一日中嫌な気分になってしまうのです。いつも笑顔でいられる人がうらやましいです。(A子・32歳)
あなたが、笑顔でいられる人をうらやましいと感じるのは、あなたのなかに「本来のすばらしい自分」があると知っている証拠に外なりません。ところが、日常の些細なことに心が引っかかって気分を損ねてしまっているとのこと。あなたも仰るように、それはこれまでの思考のクセですから、そのクセを良い方向に変えることで、いつも笑顔でいられるようになります。
それには「コトバの力」を使います。生長の家では、コトバには身・口・意(しん・く・い)の3つがあると説きます。これは態度で表すこと(身)、口から発する言葉(口)、心に思うこと(意)を指し、私たちは日常的にこのコトバを使って生活しています。コトバはあなたの運命さえも形作っていきますので、運命を良くするためには、積極的に良いことを行い、明るい言葉を口に出し、心に思うことが大切になります。
例えば、通勤電車が遅れて遅刻してしまったときは、「ケガもせず無事に会社に着けて良かった!」と思ってみませんか。職場の机でお茶をこぼしたときは、「ああ、これだけで済んで良かった!」と思うのです。ついクセで「今日はついてない日だ」と思ったとしても、次の瞬間、「今日はなんて素晴らしいんだろう! うれしいな、ありがたいな!」と気持ちを明るいプラスの方向に変えるように習慣づけましょう。そうすれば感謝に満ちた人生を送ることができます。
生長の家では『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)といって、その日の嬉しかったことや楽しかったこと、ありがたかったことなどを書いていく日記があります。「美味しい食事をいただけてありがたい」「お湿りの雨でありがたい」など、自分の手を使って書き(身)、声に出して読み(口)、その通りだと思う(意)ことで、次第にささやかなことにも感謝や喜びが深まっていきます。ぜひ、実践してみてください。
あなたがいつも笑顔でいられるよう、心からお祈り申し上げます。
*回答者 中西敦子
生長の家国際本部勤務。本部講師補。
穏やかな音楽と映像を流しながら行う
ストレッチにハマっている。
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