Q 大学生の時、付き合っていた彼の子どもを身ごもりましたが、互いに学生ということもあり中絶を選びました。その後、彼とは別れ、就職5年目に結婚し、今は主人と2人の子どもの幸せな家庭を築いています。しかし、子どもが成長するにつれて、わが子の命を絶った罪悪感に苛(さいな)まれています。どう償(つぐな)えばいいのでしょうか。(A子・38歳)

siro167_Q_A_1

 過去の過(あやま)ちを悔いて、罪悪感に苛まれていらっしゃるお姿に、あなたの優しさと愛深さを感じました。今が幸せであるからこそ、産んであげられなかったわが子が不憫(ふびん)でならないのは、よく分かります。私も初めての子を抱くことができませんでした。申し訳ない思いにずっと苛まれましたが、生長の家の練成会*1で教えられた「懺悔の神示」*2によって救われました。
*1 合宿形式で教えを学び、実践するつどい
*2 生長の家創始者・谷口雅春先生に下された言葉

 懺悔の神示には、「罪を一旦懺悔(ざんげ)したる以上は、再びその罪に心を捉えられて、神の分心(ぶんしん)なる自己の心を苦しむることなかれ。罪は懺悔と共に消ゆるなり。暗(やみ)は光の前に暴露さるると同時に消ゆるならずや」と説かれています。

 さらに、「人は一(ひと)たび真に懺悔するとき、その刹那(せつな)よりその全存在は洗い浄められたると等しく、本来の神の子たる円相をあらわす。真に懺悔せる後は汝(なんじ)ら心安かれ。汝らは吾(わ)が真子(まこ)なればなり。吾れ汝らと一体なり。聖霊(いのちのいき)汝らに交通し、汝らの霊(みたま)殖えて汝ら無限生命を得ん」と示されています。

 心から悔いて一生分の懺悔の涙を流した後は、供養をしてあげて下さい。償(つぐな)うためには、心を込めた供養が一番大切です。流産児に名前をつけて霊宮聖使命会*3へおつなぎし、ご自分では聖経『甘露の法雨』*4を、わが子を慈(いつく)しみ、抱きしめるような心で読誦して下さい。
*3 先祖を生長の家聖使命会員として祀る会
*4 生長の家のお経のひとつ。現在品切れ中

 ご主人とお2人の子どもさんの幸せを祈りつつ、あなたにできる最大限の愛を与えて下さいね。いつも心の中で「○○ちゃん、あなたの弟や妹を守ってあげてね、今の幸せはあなたのおかげです」と感謝の思いでお過ごし下さい。

 聖経『甘露の法雨』を読誦してご供養されますと、流産児さんが聖経の功徳(くどく)によって悟(さと)りを開かれ、ご家族を守って下さるようになります。さらに、ご家族が仲良く喜んで明るく生きていかれることも、供養になります。皆様のお幸せを、心よりお祈り致します。

*回答者 桝谷栄子(ますたに・えいこ)
生長の家福岡教区地方講師。俳句が趣味で毎日詠んでいる。運動のため9階の自宅まで階段を使っている。

あなたの相談をお寄せください

誌上では匿名になりますが、住所、氏名、年齢、生長の家の信仰歴を明記の上、お送り下さい。
なお、掲載しない場合でも生長の家講師等からの回答をお送りします。

〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240番地8182
生長の家メディアセンター内 日本教文社「白鳩Q&A係」
FAX:055-213-5022
メール:shirohato@kyobunsha.jp
(携帯電話のキャリアメールでは、迷惑メールの設定によって受信が出来ない場合があります)