僕は本当に飽きっぽい性格で、これまでの人生で何かをちゃんと最後までやり遂げたという経験がありません。中学、高校では入った部活をすぐに辞め、せっかく通わせてもらった塾もしょっちゅう休んでばかりいました。毎日をただ漫然と過ごし、時間だけが流れていってしまったような感じで、自分が情けなくなります。継続して物事に取り組むためのコツを教えてもらいたいです。(21歳、男性)

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 自分だけでなく、誰かのためを思うことが力となります

人間は向上心を持っている

 
 ご質問を拝見し、あなたと同じような気持ちになった学生時代の自分のことを思い出しました。あなたも取り組み始めた時はやる気があっても、時間が経つにつれて集中力が散漫になってしまい、結果的に継続できない自分が嫌になってしまうのではないでしょうか。何かを続けるというのは根気がいることであり、人には多かれ少なかれ、物事を継続できなかったという経験があると思います。

  「継続して物事に取り組むためのコツ」ということですが、まず大切なのは、すべての人が本来向上心を持っているのだと知ることです。「何かをやり遂げたことがない自分を変えたい!」と願っているあなたにも、既に向上心が備わっているのです。

 生長の家では、「人間は神の子で、誰もが素晴らしい力を持っている」と説いています。自己の内側には「もっと良くなりたい」という願いがあり、それに向かって努力しようとする神の子の本質があると自覚し、自信を持つことが大切です。

少しずつ前に進んで行こう

 
 私の経験で言うと、中学生の頃に学校を休みがちになり、部活や習い事などにも行かなくなって、いわゆる引きこもりの状態になりました。それからは、自宅で勉強をしても自信が持てず、すぐに諦めたりすることがたくさんあったのです。

 しかし、人間は神の子で無限力があることや、生長の家独得の座禅的瞑想法である神想観*1を実修することで集中力が増すことなどを教わり、高校受験前には勉強に励んで、無事に合格することができました。とりわけ、生長の家の練成会*2で、“仲間が誰かのために頑張る姿”を見た時に、私も誰かの役に立ちたいと思うようになったことが、自分を変え、勉強を継続する一番のきっかけになったと今は思います。
*1 神想観について詳しくは、『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)、『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)等を参考にして下さい
*2 合宿して教えを学び、実践するつどい

 21歳のあなたは、これから社会人として活躍されることと思います。だからこそ、自分のためだけでなく人や社会のために役立とうという思いが大切であり、そうするなかで、物事を継続する力もきっと出てきます。

 時には挫折することがあるかもしれませんが、それでも構いません。そんな時はすぐに結果を求めず、毎日の積み重ねが実感できるように工夫をしてみましょう。例えば、昨日の自分と比べて今日の自分は何が出来るようになったかを、『日時計日記』*3に書いてみるのもお勧めです。少しずつ前に進んでいることが分かるようになり、次第に自信が持てるようになります。
*3 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊

 私もまだまだ継続できていないことはたくさんありますので、一緒に頑張りましょう。あなたの未来を心より応援しています。

回答者
横田朋哉(よこた・ともや)
生長の家地方講師
生長の家大阪教区青年会委員長。妻と2人の娘と一緒に自宅の畑で野菜を作り、育てた野菜をご近所におすそ分けしたいと思っている。

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