Q 先日、ペットの犬が亡くなり、ずっと悲しくて泣いてばかりいます。
私が小学校のときに家にやってきて以来、家族の一員としてすごく可愛がってきたので、とても辛いです。散歩に連れて行ったり、家族旅行にも連れて行ったりして、たくさんの思い出を残してくれたことに感謝していますが、ショックから立ち直れないでいます。どうしたらいいでしょうか?(17歳、女性)
A いのちを慈しむ心は、人生において、きっとかけがえのないものになります
|愛犬を亡くした時|
お気持ち、よくわかります。我が家の愛犬“のの”も、2年前、17歳4カ月で亡くなりました。ひと月ほど介護して、心の準備は出来ていたつもりでしたが、とても大きなショックを受けました。子どものいない我が家では、ののはまさしく“可愛い一人娘”だったのです。旅行や買い物、そして寝る時も一緒でしたので、亡くなった時は本当に胸が張りさけそうで、眠れない日が続きました。
ののが亡くなったのは、コロナ禍のため、生長の家の行事がインターネットで行われ始めた頃でしたが、講師の方の力強いお祈りの言葉を聴いた時、なぜか心がスーッと楽になり、眠れる様になったのです。
その後、毎朝行っている神想観(*1)の後、庭に出て、今までやった事もない家庭菜園、特にののが好きだったミニトマトの栽培に挑戦するようになりました。ののと一緒に散歩に行っていた時間を、これからは自然と一体となる時間に換えようと思ったのです。
夏野菜の生長は待ったなしで、毎日グングン伸びていきます。動物も植物も同じ“いのち”なんだなあと実感した毎日でした。そのミニトマトは、お正月過ぎまで実をつけ、ののに毎日ひと粒ずつ供えてあげることが出来ました。
|ペットとは互いの愛念で結ばれている|
生長の家創始者・谷口雅春(*2)先生の『新版 人生を支配する先祖供養』(日本教文社刊)には、次のように説かれています。
「生前に可愛がっていた犬や猫などが死んで、祀(まつ)ってやりたい場合は、庭に小さな祠(ほこら)を設けて、その中に招霊してその名前を唱えて、聖経(*3)を誦げてやるとよい。そういうペットとして愛しておった動物達は、飼主だった人が霊界に行くと、また随従してペットとして霊界で仕えるものである。それは互いの愛念によって結ばれているからである」(63ページ)
この文章を見つけた時は、本当に嬉しくて涙が出ました。
あなたはまだ17歳で、霊界に行くのはずっとずっと先のことですが、あなたのご先祖様で犬好きの方が、きっとあなたの犬を可愛がってくださることでしょう。私も、ののを想いながら、「じいじ(少し前に亡くなった義父)のお散歩につき合ってあげてネ!」といつも声をかけています。ののが誇らしげに義父をひっぱって(!?)歩いている姿が目に浮かびます。
“哀しみ”は“時”が必ず解決してくれます。あなたの優しい気持ち、いのちを慈(いつく)しむ心は、これからの人生において、必ずかけがえのないものとなります。
無限の可能性いっぱいのあなたです。いろいろな事に挑戦して、素敵な人生を送られますことをお祈りいたします。
*1 生長の家独得の座禅的瞑想法
*2 昭和60年昇天
*3 生長の家のお経の総称
回答者
大橋 美樹子
生長の家地方講師
東京都在住。夫と義母との3人家族。学童クラブ非常勤職員として、週2〜3日、子ども達と外遊びや工作を楽しんでいる。
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