Q 最近、何をしていても楽しいと思えなくて悩んでいます。
趣味は多いほうで、以前はよく旅行などにも出かけていたのですが、いまは何かをやろうという意欲自体が湧かなくなってしまったんです。友人と話していても、心の底から笑うことができず、表情があまりないせいか、「怒ってる?」と聞かれることがよくあります。これといって思い当たる原因はないんですが、毎日がこんな調子なので、仕事にも影響が出てきてしまい困っています。どうすればいいでしょうか? (25歳、女性)
A 「神の子」としての自分の尊さを、少しずつでも認めていくことが大切です
生長の家では、「人間は神の子である」と教えられています。それがどういう意味なのかを理解し、神の子の自覚が深まるほどに心が明るく、人生が輝いてきます。
言い換えれば、「人間は神の子である」「価値のある存在である」ということを忘れていくに従って、人生が味気なく感じられたり、自分の存在価値を認められなかったりして、生きることが辛いと感じることが起こったりするものです。
|あなたは素晴らしい存在|
言葉で言えば、「人間は神の子である」という一言なのですが、ぜひ、あなたにはその意味を自分の内側で感じて、味わっていただいて、ご自分がどれだけ尊く、素晴らしく、愛すべき存在であるかを自覚していただきたいのです。そうすることで、たとえ現実が何も変わらなくても、本当はご自分が幸せな存在だったということに気づくでしょう。
あなたは神様にどんなイメージを持っていますか? おそらく、「全てを生み出す、優しく偉大な存在」のように捉えているのではないでしょうか。その神様の「子」であるのが私たちです。それだけでも凄いことだと思いませんか? 神の子である私たちは、神様のようにすごい力を持っているのであって、決してちっぽけな存在ではありません。
そしてまた神様は、私たちのことを、何をしてもしなくても、そのままでとても可愛い存在だと思っているのです。
例えば、身近にいる赤ちゃんを想像してみて下さい。何を求めるでもなく、ただただ可愛いですよね。私たちはもう大人ですが、神様から見たら、そんな赤ちゃんのような可愛くて仕方がない存在なのです。ただただ私たちは愛されているのです。何なら、ご自分が赤ちゃんの頃を思い出して、自分で自分を可愛がってあげても良いくらいだと思います。そして、ご自分を丁寧に、大切に扱って下さい。赤ちゃんを扱うように。
|自分で自分を認めてあげる|
もし、あなたが今、何も持っていなくても、何も出来なくても、酷いことを考えていても、無気力でも、そして誰からも認められなくても、それでも自分で自分の存在を大いに認めて、愛してください。あなたには、愛する、そして愛される価値があるのです。
おそらく、「自分は違う」と反発したい気持ちも出てくるのではないかと思います。もし今まで、そんなこと考えたことがなかったとしたら、きっと……。でも、神の子であるご自分の存在の素晴らしさを認めて、味わって、感じていけば、いつの間にか幸せなあなたがそこにいることに気がつくはずです。
時間がかかるかもしれませんが、諦めないで、ぜひやってみて下さい。あなたの心の中が、幸せなエネルギーで満たされることを願っています。
回答者
末延朋子(すえのぶ・ともこ)
生長の家本部講師補
生長の家国際本部勤務。最近、お腹の底から笑うことが好きで、幸せや、豊かさなどを感じる時の自分の体の感覚を大事にしている。
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