Q 高校を辞めたいと思っているのですが、なかなか親に言い出せず悩んでいます。気の合う友達もいなくて、周囲の子と表面的にだけ仲良しを演じている自分が嫌になってしまいました。授業もつまらないし、部活も先輩や先生の指導が厳し過ぎて、全然楽しくありません。通信制の高校に通うことも検討していますが、こんな私は考えが甘いのでしょうか。(16歳、女性)
A 自由や自主性を重んじる「インターネットの高校」も、選択肢の1つとしてお勧めします
高校を辞めたいとのことですが、何か1つでも興味を持てるものや、時間を忘れて夢中になれるものが、日々の生活の中で見つかるといいですね。
通信制高校という選択肢もある
一般的な全日制の高校では、授業や部活動、友達との交流などを通して、様々な知識や経験を身に付けることができます。一方で、昨今は、何らかの事情で全日制の学校に通いにくい生徒が増えてきていることもあり、通信制高校を選択する人も増えてきています。
2024年度の時点で、通信制高校に通っている人は29万人いると言われており、私の三男も今春、通信制高校(インターネット上の高校)を卒業して、通信制の大学に進みました。あなたと同様に、全日制の高校に進学したものの、自分と合わなくて、通信制の高校に転校したのです。
息子が在籍した通信制高校では、すべての生徒に「メンター」と呼ばれる相談担当者が付きます。どんな授業を選んで単位を取得するかなど、本人の希望を確認しつつ、進路までサポートしてくれます。
普段はネット学習が主で、映像学習(ビデオの視聴やライブチャット)とレポート(添削指導)の提出で単位を取得します。年に数回、スクーリング(面接指導)といって、ほかの生徒と一緒に授業を受ける機会もあります。息子の高校の場合は、必修科目のほかに、音楽や映像、デザインなどの分野の第一線で活躍するクリエイター(作家)が指導する選択科目があったりして、とても魅力的でした。
全体的な印象としては、一律ではなく、個々の生徒の興味や得意分野に応じた授業の選択ができるので、本人次第では、高校時代からある程度の専門性を習得できると思えました。息子の場合も、旅行気分を味わいながら、楽しそうにスクーリングに行っていましたよ。
どんな人にも才能がある
通信制高校の良いところは、通学時間がないので自由な時間が増えることです。その分、趣味やアルバイトの時間を作れますし、比較的、気持ちに余裕が生まれます。
その反面、自分でスケジュールを組み立てる計画性や自律性が求められます。自分には、どちらが向いているのかを考えてから、ご両親とも相談されるといいと思います。
生長の家では、「人間は神の子であり、どんな人にも天賦の才能が宿っていて、訓練すれば能力が開花する」と説いています。好きなことに打ち込み、自分らしく生きていくなかで、自然と気の合う友達もできることでしょう。
青少年期にいろんな学習や経験を通じて、何か夢中になれるものが見つけられたらいいですね。それがきっとあなたの才能の萌芽(ほうが)だと思いますから。
回答者
小関隆史(こせき・たかし)
生長の家本部講師
生長の家国際本部勤務。アコースティックギターの弾き語りが趣味。SUPER BEAVER とVaundy、NiziUのファン。「人生は表現の舞台」がモットー。
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