Q 子どもを産まない選択を後悔しています。結婚当初、夫婦で話し合って子どもをもうけないことを決めました。以前は夫婦2人で楽しかったのですが、子どもがいる友人たちと話が合わなくなり、今は疎遠になってしまいました。子どもを産んでいれば、この孤独感はなかったかもしれないと思うと後悔しています。この先、孤独感を抱えて生きるのがつらいです。(B子・44歳)
ご主人と話し合って子どもをもたないと決められたものの、今は孤独感を抱えておられるのですね。私も子どもがいない淋しさを感じていた時期があり、お気持ちはよく理解できます。
ただ、子どもをもたないことは決して不幸ではないと、今は思います。私は「人間は神の子で、生き通しの生命である」という生長の家の教えを学んだおかげで、今世の人生で夫婦二人の生活から得たものが次の人生につながる、という広い視点に立つことができるようになり、心が変わっていきました。
子どもがいる友人たちと話が合わなくなったとのことですが、これを機に新しいことを始めてはいかがでしょうか。私は8年ほど前から、小物作りや食生活に麹を取り入れることを始めました。環境に配慮した生活を意識したいと始めたものですが、チャレンジすることで思わぬ世界が広がりました。また、車の利用を控えて歩いたりして体を動かす生活も始め、心身ともに健康になりました。
おかげで、近所の方と親しくなり、「行ってきます」「行ってらっしゃい」と言葉を交わし、ささやかな幸せを感じるようになりました。ボランティア活動で人のお役に立ち、生きがいを感じている方々も周囲には多くいます。
心の向きを変え、幸せを感じる瞬間が増えたことで淋しさは消え、新たな明るい人生が開かれたことに感謝しています。
現代は多様な生き方が尊重される時代となりました。これまで、「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という考え方が長く続いてきましたが、今は男性が育児に積極的に関わったり、女性も社会の中で能力を生かしたりしています。
男女を問わず、皆神の子として尊い存在ですから、互いの得意分野を生かして補い合い、家族独自のスタイルを築いていけばよいのです。社会的にも、性別で役割を固定することをやめると可能性が広がります。
ご主人と共に、あなたらしい豊かな人生を歩まれることをお祈りしています。
*回答者 藤山佳江
生長の家兵庫教区地方講師会長。趣味は茶道、写真を撮ること。夢は祖母がしていた麹から育てる味噌作り。
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