過干渉の母から逃れたくて早くに結婚したのですが、その後も母のおせっかいは直らず、私だけでなくて、夫や2人の子どものことにまで口を出してきます。決まって言うのは「あなたのためなんだ」ということで、子どもの頃はそれを信じていましたが、もううんざりです。育ててもらった恩義は感じているので、なんとか母とうまくやっていきたいと悩んでいます。(35歳、女性)

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 母親の立場になって考える
それが解決への第一歩です

 おせっかいなお母さんから逃れたいというお気持ちはよく分かります。私の場合は父親でしたが、父親が乱暴で嫌だと思い、自分にかまってほしくないと考えていました。

 そうした私の体験を踏まえてお勧めしたいのは、「相手の立場に立って考えてみる」ということです。悩んでいるときは、自分のことで精一杯になりがちですが、少し視点を変えて、相手の立場に立って考えてみると、意外と心に余裕が生まれ、それまで分からなかったことに気づくようになります。それが解決の糸口になるのです。
* 山中優・講話ビデオ「親の愛に目覚めることが幸福への第一歩」

 ですので、お母さんの立場になって考えてみてはいかがでしょうか。そうすると、お母さんがなぜそんなにあなたのことを心配するのか、何か思い当たることが出てくることでしょう。

 また、あなたが「うるさい」と思っていると、お母さんは、分かってもらおうとして、「あなたのためなんだ」とますますムキになります。なので、お母さんの言うことに、じっと耳を傾けてみてはいかがでしょうか。そうすればお母さんも、きっとあなたの話を聞いてくれるようになって、円満に話し合えるようになります。そうして分かり合うことができれば、お互いを尊重し合えるようになるに違いありません。

 谷口雅宣・生長の家総裁著の『観世音菩薩讃歌』(生長の家刊)には、「神の善なる御国は/自他対立の牢獄の外に開かれてあるなり。/執着を離れたる広大無辺の世界なり」(36~37ページ)と書かれているように、親と対立していると苦しいですが、仲良くできるようになれば、ノビノビとした世界に出ることができます。お母さんとの和解をお祈りしています。

回答者:山中 優(やまなか・まさる)
(生長の家本部講師補)

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