Q 私は不意に生じる怒りをコントロールできません。
日常の些細なことに苛立ってしまい、怒鳴ったり、物に当たったりしてしまいます。怒りが静まると「また迷惑をかけてしまった」「いっそ死んでしまいたい、消えてしまいたい」と自己嫌悪に陥ります。怒りをコントロールする方法を教えてください。(B子・29歳)
質問を読ませていただきました。ご自分を反省されているあなたは、きっと過去を乗り越えて新生し、この問題を克服することができます。
実は私の娘も不登校だった高校生の頃にイライラが続いた時期があり、家族はいつも娘の顔色を窺(うかが)いながら過ごし、時にはお互いにぶつかり合ってしまうこともありました。
娘は小さい頃から色々なことに我慢をしていたようで、その鬱積(うっせき)や自分を傷つけた人を許せない気持ちを抱えていました。その心の痛みが怒りとなって、感情をコントロールすることが難しかったようです。
私は『新版 神と偕に生きる真理365章』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)のご本で、ストレスは、それを溜め込まないで外に現し、流し出して棄(す)ててしまうと消えるということを学びました。そこで娘に、落ち込んだり、腹を立てたりする感情を、紙に書き出し、その紙を棄てることを勧めました。
また、生長の家の練成会*には、浄心行(じょうしんぎょう)という行事があります。これは過去に抱いた悪感情や悪想念を紙に書き、生長の家のお経『甘露の法雨』(現在品切れ中)の読誦の中でその紙を焼却し、心を浄める行です。私も浄心行を受けて、心の奥底にあった過去の思いや悲しみを全て吐き出し、自分を許すことができました。そして、家族がいてくれるだけで有り難いと感謝の気持ちが湧き出てきました。それ以来、娘とも良い関係を築いていますし、娘も立ち直って仕事に就くことができました。
* 合宿形式で教えを学び、実践するつどい
生長の家は「天地一切のものへの感謝」を説く教えです。前掲書には「感謝は総ての逆歪(ぎゃくゆが)みの心を、平静に、平らかに、穏やかな状態に変ずる力があるのであります」(169ページ)と記されています。日常の中の出来事の一つ一つに、日々出会う一人ひとりに感謝して、明るいコトバで愛を与え、そしてご自身をも愛し、内在する神性を表現しながら、幸せな人生を歩まれることを願っています。
*回答者 K.M.
生長の家空知教区地方講師。福祉の仕事に従事。家庭菜園で土に触れ、季節の花や鳥の声に癒されている。
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