Q 子育て後の生きがいがありません。長男、次男もそれぞれに家庭を持って家を出て行き、昨年には末娘が嫁いで、夫との2人暮らしになりました。子育てが終わってさぞほっとするのかと思いきや、子どもたちの世話に追われていた頃が懐かしく、何もなくなった今は、ただぼうっと過ごしています。夫からは何か趣味でも見つけたらと言われるのですが、全然その気にもならず、生きがいのない毎日です。なんとか立ち直りたいのですが。(55歳、女性)
A 今こそ自分がどう生きるか子どもさんに見せる時です
3人のお子様を立派に育てられたのですね。世話に追われていた頃が懐かしく思えるのは、慈しんで子育てされてきたからこそ。今、何もなくなったような寂しい気持ちでいらっしゃるのも無理はありません。
けれど、今の状況から何とか立ち直りたいという前向きなあなたですから、ここで考えていただきたいことがあります。子育ては本当に終わったのでしょうか?
わが子が生まれてからウン十年、母として人様のお役に立つ人にと、あれこれ手を尽くしてきたわけで、子どもが家を出て目の前からいなくなったからこそ、次にはもっと大事なミッションがあるのです。
孫と遊ぶ? それも楽しいのですが、それ以上に大事なことがあると思います。
「子どもは親の言うことはきかないけれど、親のすることは真似をする」と言います。親の真似をするのは、子ども時代だけのことではありません。子どもが大人になっても、たとえ遠くに住んでいても、子どもはずっと、親の生きる姿を見続け、何かを受け取り学ぶものです。直接お世話をしなくなってよくなった今こそ、自分自身がどう生きるか、日々をどう過ごすかを見せていくことになるのです。
子育てでさまざまなスキルを身に付け、色んな個性をもった子ども達に視野を広げてもらったあなたは、若い頃より人間的に広く深くなり、素敵な人になっています。自信をもって自分に問いかけてみて下さい。「今から何をして生きていく?」「何が好き?」、そう自分の中の神様に問うのです。
そして、少しでいいから行動してみて下さい。生長の家では今、社会貢献や自分の欲しいものを自分の手で作ってみるという取り組みを行っています。そうしたイベントに参加してみると、新しい発見があるかもしれませんのでオススメです。
回答者:内田千里
(生長の家地方講師)
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