Q 娘が3歳のときに、妻に先立たれ、それから22年間男手一つで娘を育ててきました。頑張って大学まで出し、今は立派な社会人となって一安心したこともあり、婚活サイトで知り合った同じ年で、バツイチの女性と再婚したいと娘に話したのですが、「気持ち悪い」と反対されました。いずれ娘は結婚して私一人になってしまうので、なんとか娘に理解してもらい、彼女と再婚したいと思っているのですが……。(51歳、男性)
A 自分の心を見つめ直すことから新しい道が開けます
「再婚したい」という希望を娘さんに受け入れてもらえない、苦しい心中をお察しいたします。
きっと娘さんは、これまでは父親として接していたのに、急に結婚という父親の男性としての側面を見せられて驚き、抵抗を覚えているのだと想像します。この際ですから、娘さんの心をもう一度思いやり、自身の心の内を見つめ直す機会にされてはいかがでしょうか。
ご相談の文面を拝見すると、娘さんが巣立ってしまった後、1人では寂しくて、老後も不安だから結婚したい、というニュアンスが感じられます。もしそのような考えで再婚したいと思っておられるなら、少し立ち止まって自らを顧みる時間が必要な気がします。
『日々の祈り 神・自然・人間の大調和を祈る』*(生長の家総裁・谷口雅宣著)の「『魂の半身』を讃美する祈り」には、結婚の本当の目的は何かということについて、こう説かれています。
* 生長の家刊
「歌に作詞家と作曲家が必要なように、私の神性開発には私とあなたが必要であり、あなたの神性表現にはあなたと私が必要です。それは作詞家に何かが欠けているのではなく、作曲家に何かが足りないのでもありません。2人の芸術家がそれぞれの得意な分野で能力を発揮することにより、個々の表現とは別次元の新しい芸術を生み出すのと同じです」(193〜194ページ)
このことを深く心に留めていただいた上で、あまり再婚を急ぐことなく、時間をかけて、娘さんと再婚を考えている相手の方との交流を深めるようにしてください。
それぞれが納得できる形になったときに、改めて再婚の話を持ち出せば、娘さんの理解も得られやすいのではないかと思います。ご多幸をお祈りします。
回答者:室井誠司(生長の家本部講師)
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