Q 大学を卒業してからがむしゃらに働いてきました。結婚して2人の子どもに恵まれてからは、家族のためにと一層仕事一筋になりました。ところが、妻や子どもからはそっぽを向かれ、敬遠されるようになりました。子どもは独立したので、定年で退職したら、これまでの罪滅ぼしに女房孝行をしたいのですが、どうしてよいのか分かりません。(N・M、59歳、男性)
A 奥様に感謝し、美点を見つけて褒める
もうすぐ定年を迎えられるのですね。これまで仕事一筋の人生を送ってこられ、お疲れ様でした。
これからは奥様孝行(こうこう)をされたいとのこと、素晴らしいと思います。今まで仕事に注いでこられた情熱を、定年後は奥様をはじめ、家族の皆さまに注げるようになると良いですね。
しかし、仕事一筋のサラリーマンの皆さんは、定年後、少なからず家庭での新しい生活に戸惑ったり苦労したりするものです。そのことを頭に入れていただいた上で、奥様や子どもからそっぽを向かれているとのことですから、まず、奥様や子どもとのコミュニケーションを図ることから始めてはいかがでしょうか。
例えば、普段、奥様にやってもらっている家事を、少しずつでも自分からやってみると良いと思います。最低限の家事を自分一人でできるようにしておけば、奥様が一人で外出したり、旅行に出かけたいと思ったりしたとき、自由に出かけてもらうこともできます。
これからは、働いていたときに部下にやってもらっていたのと同じように、奥様にやってもらうことを当然だと思わず、その一つ一つに感謝するとともに、できるだけ自分でやるように努めてみてください。また、一人よがりにならないためにも、奥様や子どもさんの話をじっくりと聞くことも大切です。
もう一つお勧めしたいのは、奥様や子どもさんの美点を見つけて褒めることです。生長の家では、物事の光明面を書く『日時計日記』を推奨していますので、ぜひ、活用してみてください。
続けることできっと事態は好転します。ご一家さまのご多幸をお祈りします。
回答者:髙 義晴(たか・よしはる)
(生長の家地方講師)
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