「より良い毎日を送りたい」と願うのは、誰しも同じです。たとえば、社会人にとって「職場の良好な人間関係」は、そのための欠かせない大切な条件の1つでしょう。しかし、職場にすぐに馴染(なじ)めなかったり、働くうちに違和感を覚えたり、徐々に問題を感じたりすることもあるでしょう。そのような「辛い」と感じる時こそ、前向きな気持ちで、幸せにつながる生活習慣を続けることが大切です。

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人はみな素晴らしい神の子である

 
 生長の家では、「人間は皆神の子であり、素晴らしい存在である」と説いています。私たちは、神様から与えられた「素晴らしさ」を、人生を通じて表現していくのです。時には思い通りにならなかったり、失敗してその「素晴らしさ」を十分に発揮できなかったりすることもありますが、そうした経験を重ねることで、私たちは表現の仕方を学んでいきます。自分の素晴らしさをうまく表現できるようになれば、「より良い毎日」が自然と現われてくるのです。

 人生には時に辛く苦しい出来事もありますが、そこにはまだ表現されていない「素晴らしさ」が必ずあるのです。困難を向上の糧と受け止め、心の持ち方を変えることが、問題を克服するための糸口となります。

明るい生活習慣で楽しい毎日を

 
 何の問題もない順調な日々には、自然と幸せなリズムが生まれます。それは「心の安らぎ」や「喜びの継続」と言い換えることもできるでしょう。そのような時は、きっと物事をすべて肯定的に捉えているはずです。幸せな心が、良い出来事の循環を生んでいるのです。

 それに対して、いつも不安や恐れを抱えていると、どのようなことが起きやすいかは想像に難くありません。生長の家には、心を明るい方へ向けるツールとして『日時計日記』があります。これは、自らの手で明るい言葉を書き記し、物事の明るい面に意識を向けることを習慣化するための日記帳です。
* 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊

 もしあなたが、より良い毎日を送りたいと思うのであれば、ただ漫然と願うのではなく、その思いを具体的に書き記し、目で確かめ、心に刻んでいくことが大切です。

朝の時間を大切にしよう

 
 一日の中で気持ちをリセットしやすいのは、やはり朝の時間です。前日までの心の重荷をそっと下して、「今日から新たなスタートだ!」と気持ちを仕切り直すことができるからです。

 朝の時間を有効に使うためには、散歩やランニング、自転車ライドなどもお勧めです。健康のためだけに義務感で続けると、次第に早起きが億劫(おっくう)になっていくかもしれませんが、心のリフレッシュだと捉えれば、何よりも楽しい時間になります。

 毎日顔を合わせる人との穏やかな挨拶や、季節ごとに変わる植物や農作物の香りが、良い一日の始まりを予感させてくれます。朝の時間を有効に活用し、一日の活力を得て困難に立ち向かう英気を養い、充実感を持ってその日をスタートさせて下さい。

 不安や恐れで眠れなくなったり、学校や職場に行くのが憂うつになったりすることは誰にでも起こり得ます。そんな時こそ、少し勇気を出して、良い生活習慣を継続し、心を明るい方に向けて下さい。そのような習慣の積み重ねが、あなたの「より良い毎日」につながることをお祈りしています。

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勅使川原 潔 (てしがわら・きよし)
生長の家本部講師補
生長の家国際本部勤務。「今一番興味のあることは、野鳥の鳴き声。収録してじっくり聞くこともあります」