Q 学校の友人から他人の悪口ばかり聞かされて困っています。
その子はクラス内のグループの中心にいる子なのですが、学校では同じクラスの子の悪口を聞かされ、SNSでもバイト先の上司の悪口などが頻繁に送られてきて、正直嫌になってしまいます。その子の言っていることに同意すると、自分まで悪口を言っているみたいだし、かといって何も答えないでいると、グループから仲間外れにされてしまうかもしれないと悩んでいます。どうしたらいいでしょうか?(17歳、女性)
A 友人の心に寄り添い、悩みに耳を傾けてあげましょう
さだまさしさんの名曲『関白宣言』の一節、「人の陰口言うな聞くな それからつまらぬ シットはするな」は、私自身が自分に言い聞かせている言葉です。人の悪口、ましてや陰口は言いたくないですし、できることなら聞きたくないです。
実は多くの場合、あなたの質問のような問題は時間が解決することがしばしばです。気がついたら、あの時の「あれ」って何だったのと、相談した方もされた方も嘘のように忘れてしまって、解決したのかしなかったのか判らないうちに過ぎ去ってしまうこともあります。私自身、教師として生徒からの相談に乗るなかで、生徒たちとそんなことを笑って振り返ったこともありました。
一方でこの問題は何度でもやってきます。社会人になっても同じようなことが起こるでしょうし、将来結婚して子供が生まれ、「ママ友」との間でも起こるかも知れません。根本的な解決はあるのでしょうか。
本当の願いは何だろう
今回、あなたの質問を何度も何度も読み返しました。そして先ほどのさだまさしさんの歌詞を思い出しながら、「何も答えないでいると、グループから仲間外れにされてしまうかもしれない」という心配よりも、「同意すると、自分まで悪口を言っているみたい」という言葉の方に、あなたの心の中の真実(ほんとう)を見たような気がしました。
もしあなたの友人が、これからもずっと仲良くしたい真の友人なら、次のように接してみてください。きっとその友人は、何らかの理由で、満たされていない思いをずっと抱えているのだと思います。もっと自分のことを認めて欲しい、自分はこんなに頑張っているのだということを知ってもらいたいのだと思います。まずその悩みをていねいに聞いてあげてください。
そして、もっと明るい積極的な言葉を使っていくことや、その方がずっと幸せへの近道であるし、人生が楽しくなるということをさりげなく伝えてあげて、あなたも一緒に実践してください。
「日時計主義」の主人公になりましょう
大切なのは、まずあなたがその友人を褒めること、そしてあなたが人生を前進していくうえで、良い友達を沢山作っていくことです。そのために「日時計主義*1」を実践する仲間に入ってください。生長の家は、物事の暗い方面に眼を向けるのではなく、「明るい面」「楽しい面」「素晴らしい面」に注目し、「コトバの力*2」を駆使して、明るい世の中を創り出す運動を進めています。
*1 日々の生活の中の喜びや感動、明るい出来事などに心を向ける生き方
*2 コトバには善きにつけ悪しきにつけ、物事を成就する力があると生長の家では教えている。ここでいうコトバとは、口から発する言葉のほかに、思念や表情も入る
永谷雅仁(ながや・まさひと)
生長の家地方講師
東京都公立学校教諭として40年間勤務、今年度からは非常勤講師。1959年兵庫県生まれ。専門は日本史。生長の家教職員会副会長。
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