Q 高校を卒業したあと、ある夢を叶えたくて上京しました。一人暮らしを始めて一年ほどになりますが、当初からずっとホームシックで、部屋にいるときは寂しさを感じます。
実家を離れてみて、両親のありがたみというものが本当に分かった気もします。今はアルバイトをしており、部屋に帰ってくるとくたくたで、もう実家に帰りたいと思うことがよくあるのですが、こんなことで夢を諦めてしまったら悔しいし、両親にも申し訳ないという思いもあります。どうすればいいでしょうか?(20歳、女性)
A 明るく、感謝に満ちた心で、自分の夢と向き合ってみましょう
上京し、夢を追う生活を続けて一年になるんですね。孤独感や疲労が積もり、実家に帰りたいと思うのは、安心感を得たいという人として自然なことですので、自分が弱いということではありません。あなたは本当に頑張っていると思います。
実家に帰ることは、あなたの心身を守るためには良い選択だと思いますが、大きな決断をする前に、今こそ自分の夢と向きあってみましょう。
生長の家では、人間の本質はすばらしい神の子で、すべての人に無限の可能性があり、肉体を通して、夢や希望を叶える無限力を持っていると教えています。無限力を引き出すために、まずあなたは心を整え、明るく調和したものに変える必要があります。その方法をいくつか提案させて頂きます。
神の子の自覚を深めるために
一つ目として、生長の家独得の瞑想法である神想観の実修をお勧めします。神想観を通して、神の子の自覚を深めることで、自分の無限力を引きだす練習をします。やり方などについて書かれた本*1もありますので、参考にして下さい。
*1 詳しくは、『新版 詳説神想観』 『神想観はすばらしい』(共に日本教文社刊)を参考にして下さい。
また、神想観とともに、心を鎮めて「わがたましいの底の底なる神よ。無限の力よ、湧き出でよ」と繰り返し念じてください。短い時間でも、いつでもいいんです。自分が常に、善なる神様とつながっているという安心感が得られます。
瞑想しているとき、不安が心に浮かんでも大丈夫です。神様に心を振り向けることで、やがて消えていきます。続けていると、ふと良いインスピレーションが浮かんできたり、ここぞというときに無限力が出て、自分が思っていた以上の力を出すことができます。
明るい心が明るい人生をつくる
二つ目は、『日時計日記』*2を活用することです。生長の家では、物事の善い面・明るい面に心の焦点を合わせる「日時計主義」の生き方をお勧めしています。人生は自分の心の展開であり、明るい感謝の生活が、明るい人生を創造するからです。
*2 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊
その実践として、日々の生活で嬉しかったことや楽しかったこと、感謝できたことを、習慣化しやすい『日時計日記』に書いてみましょう。両親やアルバイト先の同僚など、自分の夢が叶うことで喜ぶ人々の幸せを祈り、感謝の思いを記録するといいですね。
こうした生活を続けていると、自分の心の底から、切実に実現したい夢や希望に気がつきやすくなります。心が明るい調和したものに変化するのに伴い、現時点で思い描いている夢とはまた違った、新しい夢が見つかるかもしれませんよ。
ぜひ積極的に明るい気持ちで取り組んでみてください。あなたの幸せをお祈りします。
金沢貴子
生長の家地方講師
山梨県北杜市在住。夫と2人の子を爆笑させることに全力投球する日々。家庭菜園では夏野菜に挑戦中で、特にナスの収穫が楽しみ。
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