職場の先輩なんですが、いつも私のことを見下してくるような態度を取られ、頭にきてしまいます。高級ブランドの服を買ったとか、プライベートでの自慢話も色々聞かされるし、自分がいかにすごいかのアピールがすごいんです。人を見下したり、マウントを取ってきたりする人に対しては、どのように接すれば良いのでしょうか? (24歳、男性)

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 相手の良い面に目を向けてみましょう

 職場での人間関係にお悩みとのこと、お気持ちお察しします。先輩もきっと誰かに話を聞いてほしいのだと思いますが、それが自慢話や見下すような態度になると、どうしてもストレスを感じてしまいますよね。

感謝の思いで相手を見る

 
 私も以前、職場の人間関係で悩んだ経験があります。ある料理屋で働いていた時に、同じような先輩がいました。仕込み中に時々雑談をして下さるので、黙々と作業をするよりはリラックスできるのですが、日によっては細かな点まで必要以上に指摘されたり、見下すような態度を取られることもあり、すごくストレスを感じることがありました。 

 しかし、毎日一緒に働くうちに、そうした態度の裏に隠れていた先輩の意外な一面に、気づくことができました。調理中は集中して手際良く料理の仕込みを進め、閉店後の後片づけやトイレ掃除も、誰も見ていない場所まで丁寧に行っていたのです。

 この体験から、目の前に現れている姿だけが、その人の全てではないということを学びました。自分と気が合わず、上手く人間関係が築けないと感じる相手でも、接していくうちに、必ず何か一つは学べることがあると気づいたのです。その点に目を向け、「学ばせてもらってありがとうございます」と感謝の気持ちで先輩を見るようにすると、さらに新たな良い面を発見できるようになりました。

 このように、良い人間関係を築いていくためには、相手への見方を変え、感謝の気持ちをもって接することで、相手の素晴らしい面を見るようにしていくことが大切になってくると思います。

誰もが神の子

 
 生長の家では、「人間は皆神の子である」と説いています。いま周囲の人にどんな姿が現れていても、実相*1(本当の姿)は本来円満完全な「神の子」であると信じると、相手の良い面が見えてくるかもしれません。 
*1 神によって創られたままの完全円満なすがた

 また、生長の家には「神想観」*2という独得の座禅的瞑想法がありますので、少しずつでも実践してみてください。その際、先輩の実相を拝むことで、きっと本来の素晴らしい姿が現れてくると思います。
*2 神想観について詳しくは、『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)、『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)等を参考にして下さい

 これから職場の皆さんと素晴らしい人間関係を築き、楽しく仕事に取り組んでいかれるようお祈りしております。

回答者
木村祐亮(きむら・ゆうすけ)
生長の家地方講師
生長の家兵庫県教化部職員。趣味は読書と、ポタリングをしながら自然の写真を撮ること。

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