実家住まいで、会社員をしています。結婚願望はなく、この先もおそらく結婚することはないと思うのですが、もしこのままだったら、いずれ一人きりになってしまうかもしれないと不安になることがあります。両親は健在ですが、きょうだいはいませんし、親しくしている親戚や知人もほとんどいないので、いずれ頼れる人がいなくなってしまうのではと思い、一人きりになってしまうことに恐怖心があります。どうしたらいいでしょうか?(30歳、女性)

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今与えられているものに、感謝の思いを持ちましょう

心が人生を作る

 
 あなたの不安なお気持ち、とてもよく分かります。大事なことを質問して下さいましたね。

 大丈夫です。たとえ今、「いつか一人になってしまうかもしれない」という思いで心がいっぱいだったとしても、その不安が消え、気持ちが変化する時がきっと来ます。

 この世界には、「心に思ったことが人生に現れる」という真理があり、それを生長の家では「唯心所現」という言葉で表現しています。

 つまり、心に良いことを思えば良いことが現れ、反対に悪いことを思えばその通りのことが現れてくるのです。生長の家では、日々の生活の中の喜びや感動、明るい出来事などに心を向ける「日時計主義」の生き方をお勧めしています。「ありがとうございます」など、積極的に明るい言葉や感謝の言葉を使うことで、明るい日常が引き寄せられ、次第に不安な気持ちも消えていくことでしょう。

 一方で、いつも良いことを思い、良い言葉を使って日々を過ごすというのは、簡単なことではないと感じられるかもしれません。まずは、どんなに小さなことでも構いませんので、いま自分が置かれている環境や自分に与えられているものに、感謝の思いを持つことから始めてみてください。

 例えば、ご両親がご健在であることは、どんなに有難いことでしょうか。当り前のことのようにも思えるかもしれませんが、お元気なご両親と共に暮らせるのは、本当に素晴らしいことだと思います。そうしたことへの感謝の思いを『日時計日記*1に書くこともお勧めします。
*1 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊

希望に満ちた心で

 
 また、結婚願望がなく、親しい親戚や知人も少ないとのことで、ご心配も大きいこととお察しします。けれども、あなたが毎日を懸命に生きていらっしゃることは、文面からしっかり伝わってきます。だからこそ、道は必ず開けます。谷口純子・生長の家白鳩会*2総裁は『46億年のいのち*3の中で、次のように書かれています。
*2 生長の家の女性の組織
*3 生長の家刊

「どんなときにも自分自身と向き合い、努力を惜しまない生活が、人と比べることのない自分の人生を送ることにつながる」(124ページ)

 自分と向き合い、すべてのことを感謝の心で受け止めることで、人生に対する見方が変わり、本来の自分の素晴らしさにきっと気がつくことでしょう。

 ちなみに、私の次女は55歳で、昨年12月に結婚しました。「心の奥底では結婚したいと願っていた」と話してくれました。希望に満ちた心で歩んでいけば、これから先、あなたの人生にも新しい展開が訪れるかもしれません。どうぞ明るい心で日々をお過ごし下さい。心よりお祈り致します。

回答者
齋藤弘子(さいとう・ひろこ)
生長の家地方講師
生長の家千葉教区市川生命学園園長。千葉県市川市在住。「昨年12月から次女夫婦と同居生活をしています。家の小さな菜園で収穫できる天の恵みをいただき、料理することを日課として、俳句作りを楽しんでいます」

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