人間関係に悩んでいた大学生の彩花さんが、ある日、知り合いの生長の家の講師に、自分の悩みを相談したところ、『日時計24』を送ってもらった。それをきっかけに、二人の間でチャットがはじまった……。彩花さんの大学の友人である茜さんの弟で、生長の家の教えを学んでいる洋介君ですが、何か疑問があるようです。

何か悪いことがあっても、それは自分を成長させてくれるものだから、感謝することが大切だって言われたんですが、もしそういう悪いことによって魂が向上していくのだとしたら、この世界から不幸な出来事って、なくならないんじゃないかなって思うんです。

病気や災難、不調和といったものは、神様が創られた本当に在る世界には存在しないのだという自覚を深めて、いつも、神様の祝福の流れのなかにいるようにするということだね。


不幸や病気、災難といったものは、心の迷いが仮につくり出しているものであって本来ないものだということ、そして、人間は本来神の子であり、自分を害するものなど何もないと自覚し、心のなかで自分が掴んでいた「悪がある」という迷いの想念を拭い去っていくことで、迷いの心の影である悪い出来事も、消えていってしまうんだよね。
それが、神様の祝福の流れのなかに身を置くということなんだ。


だから、そういうときは、心から放とうとする意識すらも解き放って、神様にすべてをお任せする気持ちで、人の喜ぶ行いを心がけたりしてみたらどうかな。神様はどんな時でも、愛深く僕たちを見守って下さっているんだからね。
(次号に続く)