人間関係に悩んでいた大学生の彩花さんが、ある日、知り合いの生長の家の講師に、自分の悩みを相談したところ、『日時計24』を送ってもらった。それをきっかけに、二人の間でチャットがはじまった……。彩花さんの大学の友人で、生長の家の教えを学んでいる茜さんですが、何か疑問に思っていることがあるようです。


だけど大切なことは、宗教がそれだけ数多くあるから、真理も同じように色々とあるということではなくて、真理の表現がたくさん存在するということなんだ。


世界には色々な国々や民族があり、生活環境なども様々に違うなかで、宗教の教えもそれぞれの習慣や文化に合うように説かれる必要があったんだね。
だから、そうした各宗教の違いを認めて、お互いに尊重し合いながら、それぞれの宗教の共通点を見出し、それを大切にしていくことがとても必要になるんだ。


「真理は一つ」という教えが受け入れられないという人もいるかもしれないけど、この世界をつくり出している真理が、あれもこれもと沢山あったら困ってしまうし、ほかの宗教の真理は間違っているなどと考えはじめると、宗教同士の対立に繋がってしまうよね。
でも、例えば数学で考えてみれば、二次方程式の解の公式は世界共通だし、世界中の人がそれを使って計算をしているよね。だから、真理も同じように考えてみればいいと思うんだ。

(次号に続く)