人間関係に悩んでいた大学生の彩花さんが、ある日、知り合いの生長の家の講師に、自分の悩みを相談したところ、『日時計24』を送ってもらった。それをきっかけに、二人の間でチャットがはじまった……。彩花さんの大学の友人で、生長の家の教えを学んでいる茜さんですが、なにか悩んでいることがあるようです。

そろそろ就職活動も本格的に始まってきて、色々な会社の説明会にも足を運んでいるんですが、自分が本当は何をしたいのかがよく分からなくなってしまったんです。
こんな調子で、本当に内定がもらえるのかすごく不安で……。仕事って、単にお金が稼げればいいというものじゃないと思うんですけど、仕事をする意味ってどんなところにあるんでしょうか?
自分が本当にやりたいことは何なのか分からなくなって、焦ってしまう気持ちはよく分かるよ。僕も社会人になったときは、そうだったなあ。
たしかに生活をしていく上では、働いてお金を得ることも大切なことだけど、「これって自分が本当にしたい仕事なのかな」って思ったことがあったよね。
でも、仕事をすることのもっとも大きな意義はどこにあるかというと、様々な経験を通して自分の魂が磨かれ、成長していくことなんだよ。人間はみな神の子で、無限の可能性を秘めた素晴らしい存在だから、自己限定しない限り、どこまでも成長していけるはずだからね。
仕事を通して、自分自身が成長していくということが大切なんですね。
仕事をしていると、うまくいくことばかりじゃなくて、もちろん失敗することだってあるんだよね。でも、僕たちの人生というのは、ただ成功することだけが目的ではなくて、どれだけ自分が成長できたかということに意味があるんだよ。
だから、「自分は毎日拘束され、時間を切り売りして給料をもらっている」って思うのは、もったいないし、たぶん仕事の成果も上がらないよね。
そうじゃなくて、いろんな経験を通して自分を成長させてくれていると感謝しながら、少しでも人や社会の幸福のためにという思いで仕事に取り組めば、やりがいを感じられるようになるんじゃないかな。
アルバイトをしているときに、「時給が安いな」とか「早く終わらないかな」なんてよく考えてしまっていたので、反省しました(笑)。
自分が何をしたいのか、焦らずに、改めてじっくり考えてみたいと思います。
それがいいよ。自分が本当に好きなものとか、心が惹かれるものは何なのかとよく考えてみるのも大切だよね。
これから先、もしかしたら「自分が思っていたような仕事じゃない」と感じることがあるかもしれない。
だけど、この経験を自分の成長の糧にしようとポジティブに受け止め、感謝して取り組んでいると、「人生に無駄なことは何一つない」と気づくこともあるし、きっとより良い道が拓けてくると思うよ。

(次号に続く)

『生長の家ってどんな教え? 問答有用、生長の家講習会』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)著書の生長の家講習会での講和と、参加者との質疑応答の記録を通し、生長の家の教えに関する様々な疑問について、分かりやすく解き明かされています。すでに生長の家の教えを学ばれている方にとっても、多くの新しい気づきや発見があるはずです。

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