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写真1

今回は、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線・肥薩線経由で、熊本駅~人吉駅間を走っているSL(蒸気機関車)人吉を紹介します。

SL人吉は、1988年に運行を開始し、鉄道ファンの目を釘付けにしました。
ところが、2005年、車両故障を起こして運行を止めましたが、4年後にSLが修復され、客車をリニューアルした上で再開したのです。

その後、2016年の熊本地震、2020年の新型コロナ感染拡大、同年7月の豪雨による影響で運休が相次ぎました。
しかし、昨年
(2021)5月から熊本~人吉間とは反対方向の上り線、熊本~鳥栖間を土日祝日限定で一往復運行するようになり、鉄道ファンを喜ばせています。

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上:写真2/下:写真3

私がSL人吉を撮りに出かけたのは2019年の6月で、球磨川第二橋梁を渡るSL人吉を写真に収めることができました(写真1)。
土手で待ち構え、タイミングを逃さないように何度も試し撮りしてから臨んだので、何とか様になる写真になったと思います。
この球磨川第二橋梁は、2020年の豪雨で流失し、残念ながら今はありません。

その後、先回りして人吉駅に行き、点検に向かうSL人吉も撮りました(写真2)。

このSLは、「8620型5865‌4号機」と言われ、写真3はその後ろ姿です。
奥に見えている車庫は、明治41年に製作されたもので、経済産業省の近代化産業遺産に認定され、映画『るろうに剣心』最終章のロケ地にも使われました。

もくもくと煙を吐いて走るSLは、懸命に生きる人の姿に重なるような気がして郷愁を感じ、すっかり魅せられてしまいました。
一日も早く、熊本~人吉間のSL人吉が運行を再開するよう心から願っています。
(次回は、天草の人たちが霊山として仰ぐ倉岳の山頂にある倉岳神社を紹介したいと思います。)

 

坂崎和佳 さかざき わか/昭和51年生まれ。美容師歴25年。熊本県球磨郡錦町在住。「ヘアサロンDeaR」を営む傍ら、カメラライフを楽しんでいる。思うように撮れないことも多く、試行錯誤しながら日々奮闘中。生長の家白鳩会員。本誌No.114(2019年9月号)「美のステージ」に登場。

坂崎和佳
さかざき わか/昭和51年生まれ。美容師歴25年。熊本県球磨郡錦町在住。「ヘアサロンDeaR」を営む傍ら、カメラライフを楽しんでいる。思うように撮れないことも多く、試行錯誤しながら日々奮闘中。生長の家白鳩会員。本誌No.114(2019年9月号)「美のステージ」に登場。