Y.M.
茨城県出身、山梨県在住。平成21年8月、22歳で入籍。現在、夫と6歳の娘、5歳の息子との4人暮らし。娘に作ったスタイをきっかけに裁縫にはまり、布小物作家として活動している。趣味は作ること。作れるなら何でも手作りしたいと言う。生長の家地方講師。

　久しぶりに会った元カレは元気そうでした。しかし、何気ない会話の中で「何年か後、お互い独身だったら結婚しよう」と言われ、この方とは縁がなかったんだと気持ちが吹っ切れました。

　それからは自分を磨くために生長の家の書籍を読み、“魂の半身さん”は自分と同じくらいのレベルの方が来てくれると信じて、周囲の人の幸せを願って愛を与えることに徹しました。『日時計日記』（生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊）にも願いを書き続けました。「最も良い時に出会えますように。生長の家の信仰のある方か、私が信仰していても大丈夫な方がいい」と信じて祈り続けました。

　ポスティングジョイ（＊1）で知り合った彼と再会したのは、数カ月後のことでした。滋賀県出身の彼が、こっちでもいろいろな人と知り合ったらいいなと思い、関東の友人を紹介するためにいろいろな誌友会（＊2）に誘いました。お弁当を作ってピクニックに行ったこともありました。でも、彼は私の友人のことが好きなようだったので、特に意識せずただ友人として接していたのです。

　彼は転勤してから、毎日朝早くから夜遅くまで忙しそうに働いていました。夏の終わり頃、精神的にも辛そうだったので、気分転換も兼ねて茨城の友人宅の誌友会に一緒に行こうと誘いました。その時に何の気なしに好きな女性の好みを聞いてみました。その時、私の名前も出てきてびっくりしました。動揺と嬉しさで、帰りの電車はたぶんそっけなかったと思います。

イラスト／石橋富士子

　次に会う時まで、ずいぶんと一人考えました。いつも仕事で大変そうで……心配というか、そばで支えてあげたい……。よく考えてみると意識していたのかもしれません。気づいたら好きになっていたのです。そして、次に会った時にはっきり、「私はこの人のことが好きなんだ」と実感しました。

　その時の彼は、仕事の忙しさから笑顔になれないくらい精神的に追い込まれていました。久しぶりに私と話して、元気をもらったと最後は笑顔で別れましたが、もっと近くで支えられたらいいなと意識したら、どんどん好きになりました。

　彼はおしゃべりな私の何気ない会話もよく聞いてくれました。だけど時々しゃべると面白い人でした。そして、何年も『日時計日記』を毎日書いているところも、なんて素晴らしい人なんだろうと思いました。私が『日時計日記』に書いていた願いにぴったりな人だ！　と気づきました。

　そして、もう告白してしまおうと、会う約束をしました。誌友会に一緒に参加した後二人で食事に行き、帰りに公園でまったりと話していた時に思い切って思いを伝えました。告白の返事はＯＫでした。（つづく）

＊1　生長の家のＳＮＳサイト。平成28年9月に終了
＊2　教えを学ぶつどい