Q 12歳のときに父が亡くなったため、一人っ子の私は長く母と暮らしました。昨年、40歳を過ぎて結婚し、家を出たのですが、母は独り暮らしに耐えられず、同居を望むようになりました。世話になった母の頼みですから、何とかしてあげたいとは思うのですが、神経質で気を遣わなければならない母ですから、合わないのではと夫に言えずにいます。(M・N、42歳、女性)

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回答者:野沢貴広(のざわ・たかひろ) (生長の家本部講師)

回答者:野沢貴広(のざわ・たかひろ)
(生長の家本部講師)

A 心を開いて話し合えば、いい解決策が見つかります

 40歳を過ぎてから結婚されたとのこと、喜びも一入だったことでしょう。まずは、ご結婚おめでとうございますと、祝福させていただきます。

 しかし、楽しい新婚生活が始まったと思ったら、女手

一つで育ててくださったお母さんが寂しい思いでいるのでは、娘としては心配になってしまいますね。そんなときは1人で悩まずに、お母さんはもちろん、特にご主人とよく話し合ったらいいと思います。

 結婚してまだ間もないあなたは、これからご主人と共に、喜びや悲しみも含めたいろいろな経験を積んでいくことになります。1人では手に負えない問題も、夫婦が2人で力を合わせれば乗り越えられることもありますから、その意味でもお母さんのことについて、ご主人と率直に話し合うことが大切です。

 そして、そのときに考えていただきたいのは、同居だけが問題を解決する方法ではないということです。80歳を超えた私の知り合いの女性は、娘さんが海外に住んでいるものの、スマートフォンのビデオ通話で娘さんと話すのが日課となり、離れていても少しも寂しくないと言っていました。

 ですからあなたも、同居だけにこだわらず、お母さんが近所に住んでいるのであれば頻繁に顔を見せに行ったり、食事を共にしたりして、遠くにいるのであれば、毎日電話をかけるなどして、ともかくお母さんと接する機会を増やしてみてください。そうすれば、あなたの気持ちがお母さんに伝わり、お母さんも寂しさを解消することができるのではないかと思います。

 生長の家では、「解決できない問題はない」と教えています。ですからあなたの場合も、お母さんやご主人と心を開いて話し合うことで、もっともよい解決策が自然に見つかるに違いありません。

 あなた方ご夫婦とお母さんが、共に幸せに暮らせるよう心から祈っています。

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