Q 私は、人を攻撃したり、蹴落としたりして生きてきました。そうでもしないと自分に価値を見いだせなかったからですが、今になって、それは劣等感の裏返しだったことに気づき、そんな自分がとても嫌になりました。今付き合っている彼女にも、攻撃的になって迷惑をかけています。本当は優しくて思いやりのある人間になりたいのです。(K・R、33歳、男性)

inoti137_Q_A_1c

A 劣等感に囚われず、人のためになることをしましょう

 回答者:林 大介(はやし・だいすけ) (生長の家本部講師補)

回答者:林 大介(はやし・だいすけ)
(生長の家本部講師補)

「優しくて思いやりのある人間になりたい」という思いがあってもそうできないのは、とても辛く、苦しいことと思います。

 あなたの場合は、自分が他人よりも劣っていると感じるところが恥ずかしく、それを馬鹿にされるのが怖かったのかもしれませんね。他人や彼女に攻撃的になることで、強い自分を演じ、優位に立ち、弱いところを隠して生きてこられたということなのではないかと思います。

 生長の家では、「人間は皆、神の子であり、素晴らしい存在である」と説いています。どんなに弱い部分や苦手なことがあっても、すべての人は皆、本来素晴らしい存在なのです。自分の劣っていると感じるところに囚われるのではなく、あなたの強みに目を向けてみてください。あなたは本来、優しくて思いやりのある人だからこそ、その本当の自分の姿と現象的に現れている自分の姿にギャップを感じて苦しいのです。その本来の自分に目を向けて、それを認めることが大切です。

 今まで攻撃的だった自分から脱し、自分の強みや善い面を見つめる訓練に適しているのが、生長の家で推奨している『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)です。自分の理想の姿を書き記したり、どんなに小さなことでも良いので、日々の喜びに目を向けて記すようにしましょう。周囲の人々の善い点や、彼女の素晴らしい点を探し、それも記すようにすると良いでしょう。そうしていくうちに、自分自身雰囲気が柔らかく変わっていくことを実感されることと思います。

 そして、あなたと同じように、劣等感に苦しむ人がいたら、手を差し伸べてあげるようにしましょう。仲間や彼女にも親身になって寄り添い、支え合って生きていくことが、あなたの喜びに繋がるはずです。

相談をお寄せ下さい
生長の家の教えで問題解決を希望される方の相談文をお待ちしています。誌上では匿名にしますが、住所・氏名・年齢・信仰歴を明記して下さい。
〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240番地8182 生長の家メディアセンター内 日本教文社
『いのちの環』編集室「Q&A」係 FAX●055-213-5022 
Eメール●inochinowa@kyobunsha.jp
(携帯電話のEメールでのご相談はご遠慮下さい)