金内崇幸(かなうち・たかゆき) 生長の家本部講師 生長の家国際本部勤務。生長の家青年会会長。趣味は読書とサイクリング。

金内崇幸(かなうち・たかゆき)
生長の家本部講師
生長の家国際本部勤務。生長の家青年会会長。趣味は読書とサイクリング。

 ピアノを始めた娘の影響で、私も最近ピアノを弾くようになりました。楽器とは無縁の人生を送ってきたため、人様に聞いていただくレベルには遠く及ばないのですが、それでも、自分の気持ちを多少なりとも鍵盤に乗せて表現できたり、美しい和音を奏でることができたときには、得も言われぬ喜びを感じます。

 このように私たちは、何かを創造したり、表現すること、またその表現が上達することに、深い喜びを感じるものです。それは一体なぜでしょうか?

 生長の家では、すべての人間は皆、素晴らしい無限の可能性をもった神の子であると説いています。別の言葉で表現すれば、私たちは皆、真・善・美を創造したり、探求したり、表現したくなる「種」のようなものを持っているということです。そしてこの「種」を自分なりに育てていき、表現できたときに、深い喜びや幸せを感じるのです。

 世界中で多くの人たちが、スポーツや芸術、哲学、科学、事業、発明、技術、コミュニケーション、ライフスタイルなどの様々な分野で、何か新しいものを創造したり、より素晴らしい表現をすべく努力を重ねていますが、それは人間のこうした本性に基づくものなのです。

 ですから、皆さんもなにか一つ、自分の中にある素晴らしい創造力を表現する活動を始めてみてはいかがでしょうか。その手段は特別なものである必要はありません。 楽器を弾くことのほかにも、歌を歌うこと、イラストや絵を描くこと、何かを手作りすること、詩や短歌を詠むこと、料理をつくることなど、多様な表現手段があります。

 きっと、皆さんの毎日が、より一層明るく前向きなものへと変わっていくきっかけとなることでしょう。