Q 中学1年生の3学期から学校に通うことができず悩んでいます。仲の良かった友人と些細なことで口論になり、それがきっかけで学校に行くのが嫌になってしまい、家に引きこもるようになってしまいました。新型コロナウイルスの影響もあり、ますます家から出ない日が続いていて、両親にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。来年は高校受験を控えており、焦りがつのって自分を責めてばかりいます。どうしたらいいでしょうか?(15歳、男性)

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A 自分を赦し、愛することが明るい未来へと繋がります。

回答者 千羽真平(ちば・しんぺい) 生長の家本部講師補 生長の家宇治別格本山勤務。約7年の不登校と度重なる受験失敗の末、練成会で救われる。芸術大学や家具製造会社で培った木工技術をクラフト製作に生かしている。

回答者
千羽真平(ちば・しんぺい)
生長の家本部講師補
生長の家宇治別格本山勤務。約7年の不登校と度重なる受験失敗の末、練成会で救われる。芸術大学や家具製造会社で培った木工技術をクラフト製作に生かしている。

 私もあなたと同じように、中学1年生から不登校を経験しましたので、些細なきっかけから学校へ行くのが嫌になり、両親や周囲への負い目を感じて、焦りや自己嫌悪に悩まれているあなたの状況が、自分の事のようで、どんなに辛い日々かとお察しいたします。今の自分を責め、頑張ろうとしても頑張れない自分をまた責める、という悪循環で出口の見えない暗闇にいるような感じだと思います。

すべての経験に意味がある

 今のあなたはブレーキを強く踏みながら、一所懸命前進しようとアクセルを踏み続けているようなもので、それでは心身が疲れるばかりです。登校しよう、受験勉強しようとどんなに頑張ってみても、なかなか思うようにはなりません。

 あなたがするべきことは「自分を赦してあげること」です。あなたの身の回りに起こってくることは、今までもこれからも、全てあなたが神様に愛されているからこそ、あなたの人生がより善くなるために起こっている「善いこと」なのです。これまで経験してきたことも、これから起こることも、全て神様があなたに与えた最善の成長の機会なのです。責める必要など全くありません。

 あなたは間違いなく、学校では学べない貴重な経験を積んでいます。心配などかけても、それ以上に深く愛してくれるのがご両親です。誰かに支えられることによって、無償の愛を知ることができます。心配されることも愛されているが故です。

 あなたが普通の学生生活では満足できない、特別な使命を持った魂だからこそ、今の経験をしていると考えてはいかがでしょうか。自分自身と一人で向き合う時間を持つことで、精神が深く成熟していきます。神様からみれば、あなたは焦る必要も自分を責める必要もない日々を過ごしています。

焦る必要などどこにもない

 あなたの人生は、神様があなたのためだけに用意した特別な人生です。その幸福な人生を、あなたは一瞬も外れていませんし、これからも外れることはありません。自分を赦して、愛してあげることが、あなたが動き出すためにブレーキを外すことになります。

 そして、すでに与えられている日々の恵みを一つ一つ味わっていけば、あなたの魂は必ず動き出したくなっていきます。

 将来、今の経験は必ず多くの人のお役に立つために有効です。焦る必要など全くありません。どうぞ安心してあなたが喜べること、興味の持てること、やっていて楽しいこと、寝ることも食べることも忘れてしまうほどのことを、遠慮なく味わってください。その積み重ねが必ず明るい未来へと繋がっていきます。

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