Q 大学を卒業後、地元の会社に経理担当として就職しましたが、職場の雰囲気にどうしても馴染めず半年ほどで退職しました。その後、別の会社に今度は営業担当として入社したものの、常に高い営業成績を求められることがストレスになり、こちらの会社も2年ほどで退職してしまいました。いまはアルバイトをしながら就職活動をしていますが、特にやりたいと思うような仕事もなく、就職してもまた長続きしないのではないかと不安です。どうしたらいいでしょうか?(27歳、男性)

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回答者 石井 恵美子(いしい・えみこ) 生長の家光明実践委員 東京都在住。実家から送られてくる有機野菜が楽しみ。あん摩指圧マッサージの専門学校に通い、人間の生体の奥深さを勉強している。

回答者
石井 恵美子(いしい・えみこ)
生長の家光明実践委員
東京都在住。実家から送られてくる有機野菜が楽しみ。あん摩指圧マッサージの専門学校に通い、人間の生体の奥深さを勉強している。

A これまでの経験で得た学びを大切にし、明るい心で自分の理想を描きましょう。

 私も仕事について深く悩んだ経験があるので、不安な気持ちはよく分かります。ただ、その気持ちを解消する方法は必ずあります。今は一旦、不安な気持ちを横に置いて、リラックスした気持ちで読み進めて頂ければと思います。

 私は民間企業で4年、大学で2年働き、今は専門学校に通いながらアルバイトをしています。それぞれの職歴は長くありませんが、それについて悩みを感じたことはありません。なぜなら、これらの経験で得た学びが、自分に内在する力を発揮するための支えになっていると感じるからです。自分の経験を捉え直していくことで、きっと次の一歩を明るく踏み出せると思います。

良い人間関係を築くために

 ここからは、その具体的な方策についてご紹介します。1つ目は、物事の光明面を見る生長の家の「日時計主義」の生き方を身につけることです。これは人間関係の構築に大いに役立ちます。

 以前の私は、人と比較し、周りの目を気にした生き方をしていました。自分も人も信頼しきることが出来ず、人前で話すことを過剰に恐れていましたが、「日時計主義」の生き方を知り、本や講演、音楽など、まずはインプットするものを明るいものに変えていきました。それを続けていると、明るい側面を見る力が鍛えられ、言葉や表情が明るくなっていき、いつの間にか不安は小さくなっていったのです。   

 おかげで、自分や周りへの信頼度は高まり、安心して人間関係を築けるようになったり、希望の職場に採用されたり、といったことが起こりました。

経験を振り返る機会をつくる

 2つ目は、「日時計主義」で自分の経験を振り返ることです。これは仕事をしているなかで印象深かった出来事を書き記し、その理由について考えてみる、ということです。嬉しい出来事には自分の特性やスキルが、不快な出来事の裏には、自分の価値観や理想が関わっています。それを言葉にすることで、「こう在(あ)りたい」という自分の理想が見えてくるため、必要な方策を立てることが出来ます。

 私は月に1回、仲間と振り返り会を行っていて、自分にとって最適な生活リズムを構築しています。仲間のおかげで内省に拡がりが生まれ、楽しく続けることが出来ています。一人では出来ないことも、誰かの力を借りて出来ることがあります。興味がありましたら、一緒にやってみませんか。

 社会が大きく変化している時代ですが、内在の神性が発揮される方向に進んでいくことで、喜びある人生が展開されていくと信じています。あなたの今後の人生に豊かさと喜びが溢れることを祈っています。

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