Q 大学卒業後、総合職として就職し、仕事に打ち込みましたが、出産を機に退職を選択し、2人の子育てに追われました。しかし、子どもたちが大学生になった今、自分が望んでいたような仕事でのキャリアを築けなかったことに、漠然とした後悔を感じています。私の人生はこれで良かったのかという疑問が残り、むなしい気持ちになります。良きアドバイスをお願いします。(B子・49歳)

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 総合職として真摯(しんし)に仕事に打ち込み、その後は子育てという大きな使命を果たしてこられたB子さんのご努力は、まことに尊いものです。

 生長の家では「無駄なものは一つもない」と説いています。子育ての年月は決して「空白」ではなく、B子さんの人生という「百科事典」に刻まれた、かけがえのない一ページです。

 周囲の方が仕事のキャリアを積んでいる間に、B子さんならではの貴重な体験を重ねてこられたのですから、ご自身を心からねぎらい、誇りを持って下さい。人生のページはこれからも書き加えることができます。未来に新しい章を創り出すご自身を信じて下さい。

 ニューヨークにお住まいだった生長の家信徒のSさんは、専業主婦として子育てを終えた後、60歳で米国不動産取引の資格を取得されました。英語も十分でない中、小さな米系企業で働き始め、日本の投資家を次々と獲得して会社の発展に寄与し、ついに80代で米大手不動産会社の副社長に就任されたのです。B子さんはまだ49歳。挑戦できることは数え切れません。まずは心に夢を描いてみて下さい。

 社会復帰の第一歩は、身近な「人のお役に立つこと」から始まります。私自身も、フロリダの娘の学校でピアノ伴奏のボランティアをしたことがきっかけとなり、その学校に教員として採用され、それがやがて65歳での起業につながりました。小さな一歩が新しい道を切り開いてくれたのです。

 また、時代は急速に変化していますので、リスキリング講座などを通じて新しい知識やITスキルにもぜひ挑戦してみてください。きっと自信を取り戻し、多くの方に役立つ新たなキャリアにつながることでしょう。

 何よりも大切なことは、人間は神の子で無限力がありますから、ご自身の無限の可能性を信じることです。ぜひ生長の家の教えを学ぶ誌友会などに参加し、仲間と励まし合いながらポジティブなエネルギーを充電して下さい。

 B子さんにしか果たせない使命が必ずあります。それを信じて自信をもって新しいページを綴り始めて下さい。

*回答者 I.K
生長の家地方講師。高校卒業後渡米し、40年の在米生活を経験。教育と人材開発を軸に様々なビジネスを展開している。

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