Q 独身生活が長く晩婚だったせいなのか、43歳になる妻のあらゆるところが気になって仕方がありません。私が一人で暮らしていたときは、料理、洗濯、掃除などの家事はきちんとこなしていたのですが、妻はことごとくルーズでのんきな性格で、注意してもまったく聞かないのです。結婚してくれたことには感謝しているのですが、イライラが止まりません。(50歳、男性)
A 見方を変えれば、マイナスもプラスに変わります
ご相談内容を拝見し、深く共感しました。私自身も独身生活が長く、49歳で結婚したこともあり、結婚生活には大きな理想を抱いていました。しかし、価値観の違いから、意見が食い違うこともしばしばありました。当初は「自分が正しい」「相手が間違っている」と考え、家庭内が険悪な雰囲気になってイライラし、不満が募るということも経験しました。
私と同じような状況の中、あなたが改善を目指して前向きな気持ちを持たれているのは素晴らしく、そうした意欲が解決の大きな一歩となると思います。まず「結婚してくれた」ということに感謝する気持ちを、もっと深めることが大切です。その感謝の心が、良い方向へと進む土台となるからです。
結婚はお互いに惹かれ合い、共に暮らしたいと思った結果であり、その背景には、きっと相手を良く思うところがあったはずです。ただ、長所と短所は表裏一体で、「決断が早い」という長所も、見方を変えれば「せっかち」と短所になったりします。そのように、相手の性格や行動は見る視点によって異なり、プラスにもマイナスにもなるわけです。
我が家も、妻は何事もしっかりこなすタイプで、私はルーズで呑気な性格ですが、長年一緒に暮らすうちに、お互いの持ち味を尊重し合うことができるようになりました。あなたにも、ぜひ奥様の行動や性格をマイナスとして見るのではなく、良い面として捉えられるように見方を変えてほしいと思います。磁石のS極とN極が引き合うように、歯車も凹凸が噛み合って回るように、夫婦の性格が異なることは、見方を変えれば強みになり得るのです。
あなたのご家庭が調和と幸せに満ちたものとなるよう、心からお祈りいたします。
回答者:後藤富善
(生長の家本部講師)
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