Q 子どもはなく、病気がちな68歳の妻との2人暮らしです。共働きをしてきたおかげで生活に不自由はないのですが、少しずつ弱ってきた妻を見て、もし先立たれたらどうしようと不安に駆られる日々です。家計、家事と何から何まで妻を頼りに生きてきたので、一人ではとても生きていけません。何とか頑張らなくてはならないと、自分を鼓舞してみるのですが、先のことを思うと不安でいっぱいです。(66歳、男性)
A 奥さんのために頑張る
そこから道が開けます
ご夫婦で共働きをしてきたおかげで生活に不自由はないとのこと、なんと素敵な境遇ではないですか。まずそのことに感謝しましょう。
生長の家では、太陽の輝く時刻のみを記す日時計のように、物事の明るい面に心を向け、喜びや幸せを記憶し、語り、思い出す日時計主義の生き方をお勧めしています。不愉快な記憶を追い出して、悲しい連想や憂鬱な暗示を吹き払ってしまうようにすることで、幸福に生きられると説いています。
少しずつ弱ってきた奥様を見て、「先立たれたらどうしよう」と不安に駆られているということですが、そのお気持ちが、一番頼りにしている奥様の健康状態に影響するような気がします。ですから、逆に、感謝の気持ちで生活をするように切り替え、明るく前を向いた生活をしてみたらどうでしょうか。不安な気持ちをいつまでも心に留めておいても何の得るところもありません。あなた自身はもちろん、病気がちな奥様の気持ちを考えればなおさらです。
これまで何から何まで奥様を頼りに生きてきたわけですから、今度は妻のために私が頑張ろうと気持ちを変えてみてください。
私も80歳まで家庭のことを何もしていませんでしたが、84歳になった今は、介護状態の妻に代わって頑張っています。それを通して、今まで妻がやってくれていたことがいかに大変だったかと驚き、妻への感謝の気持ちで一杯になりました。
『幸福をひらく鍵』*(生長の家創始者・谷口雅春著)には、「あなたの心が変れば、あなたの運命が変る。明るい心は明るい運命を招び、暗い心は暗い運命を招ぶ。ゆたかなる心は、ゆたかなる人生を創造し、狭い心は狭い人生をつくり出す」(43ページ)と示されています。どうぞ日々を明るい心でお過ごしください。
* 日本教文社刊
回答者:佐藤辰夫
(生長の家地方講師)
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