Q この間、仕事でミスをしてしまい、さらにそれをうまく処理できずに二重のミスを犯してしまいました。自分の無力さや判断の甘さに腹が立ち、家に帰って一人で泣きました。「真面目すぎる。そんなこと気にしてどうする」と思うのですが、どうにもなりません。そんな性格を直すにはどうしたらよいのか、何かアドバイスをいただければと思います。
(N・M、32歳、男性)
A 仕事以外のことにチャレンジ そこから新しい道が
いつまでも失敗を引きずっている性格を変えたいというお気持ち、よく分かります。真面目な性格なのですね。私も自分の性格を変えたいと思っていた時期がありました。
過去の失敗を心から放ち、爽やかな気持ちで過ごせるようになるためのアドバイスを差し上げたいと思います。
私たちの人生においては、仕事も含めて期待外れなことが起きるものです。あなたがくよくよしてしまうのは、期待外れな出来事に対して敏感すぎるからではないかと思います。生長の家では、こうした出来事を「現象」といい、それは過ぎ去って、やがては消えていくものだから、現象にとらわれて心を動揺させてはならないと説いています。
昔から物事に成功するためには、幸運に恵まれる「運」と、鈍重 と言われるほどに辛抱強い「鈍」と、根気が続く「根」が大切だと言われています。あなたの場合は、この「鈍」が必要なのだと思います。一歩下がって、今起きていることを客観的に眺めてみてはいかがでしょうか。
例えば、「上司から説教された。しかし、よく考えたら確かに上司の言うことにも一理ある」とか、「こうした失敗を防ぐにはどうしたらいいかを冷静に考えて再発防止に努め、自分が部下を持つようになったときの参考にしよう」といった感じです。すると、今よりずっと気持ちが楽になり、失敗を恐れず、謙虚に仕事に取り組めるようになります。
もう一つあなたにお勧めしたいのは、ボランティア活動など、仕事以外のことにチャレンジすることです。それを通して、人のためになることの喜びが生まれるだけでなく、人間としての幅が広がり、自信も生まれて、仕事にもいい影響を及ぼすに違いありません。
回答者:片岩裕貴(かたいわ・ひろたか)
(生長の家地方講師)
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