Ｑ　４年前、主人が念願だった和食の店をオープン、ホテルの厨房で培った主人の腕が評判を呼び、商売が軌道に乗りかけたとき、コロナ騒動で客足がばったり止まってしまいました。
一部テイクアウトにしたりして、常連の人たちを対象に細々と夫婦で営業を続けてきたのですが、ついに閉店に追い込まれてしまいました。どうしたらいいかと、主人と途方に暮れています。（M・N、50歳、女性）

Ａ　この経験が宝になり、必ずやり直すことができます

　ご主人の念願だった和食のお店が閉店に追い込まれたとのこと、ご心痛はいかばかりかとお察し致します。

　私にも同じような経験があります。私の夫も、平成２年に長年の夢だったコンビニを開き、２７年間、夫婦で協力して店を経営していました。しかし、近所にコンビニが３店もオープンした影響で、８年前に閉店することになってしまったのです。夫婦ともに70代になってからの出来事で、１千万円を超える負債を抱えての廃業でした。

　しかし、生長の家の「何事が起きてもすべてが幸福になるプロセス」「無駄な経験は一つもない。すべての経験が魂の成長の糧になる」という教えを学んでいたため、「あとのことは神様に全托しよう。きっと神様が良い方向に導いてくださる」という信念をもって、夫とともに事後処理に全力を尽くしました。

　すると、１人の有能な弁護士と出会ったことから事態が好転しはじめ、店の売却などで負債を返済することができ、さらには20人の従業員の新しい就職先も決まったのです。

　生長の家では、「運命はコトバの力で創られる」と説きます。そのコトバとは、口に出す言葉だけでなく、行動や表情、心で思うことでもあり、明るい言葉を発し、明るい表情をし、明るい心を持って生きれば、幸せな運命が展開していくと教えています。

　あなたも、どうぞ毎日「必ず良くなる、ますます良くなる」と言葉に出して唱え、明るい心で、明るい表情をしてお過ごしください。それを続けることで、「神様が良き方向に導いてくださる」という信念が深まり、運命が好転していきます。

　50歳とまだ若いあなたは、きっとやり直せます。「この苦しい経験が必ず宝になるから大丈夫」とご主人を励まし、勇気づけてあげてください。

　またいいチャンスに恵まれて、再出発ができるよう切に祈ります。

回答者：杉本貴美江
（生長の家地方講師）