Q 息子は心身の不調から高校を中退し、高卒認定試験を受けて1年遅れで大学を受験しましたが、すべて落ちてしまいました。来年また受ければいいじゃないかと励ましても、「俺はもうダメだ」とふさぎ込んで部屋にこもっています。中退した高校の同級生たちが、有名大学に進学しているので焦っているのだと思います。どう接したらいいでしょうか。
(G・N、51歳、男性)
A 息子さんを信じ切り、家族全員でサポートを
私にも同じような経験があるので、年に1回しかない大学受験に失敗された息子さんの辛い気持ちは痛い程よく分かります。
落ち込んでいる息子さんに対して、父親であるあなたが困惑している姿を見せると、息子さんはさらに気持ちが落ち込んでしまうのではと思います。今はまず、あなたが前向きな姿勢を見せ、毅然(きぜん)とした態度でいることがとても大切です。
来年の受験をどうするかは、息子さんはもとより、家族でじっくり話し合うことから始めるのがよいと思います。息子さんが将来どんな職業に就きたいか、それによって進むべき大学を明確に定め、計画的に勉強して受験に臨むべきです。
長い人生においては、1年、いや2年でも受験勉強に徹することは、息子さんにとってはとても意義あることではないかと思います。苦労し、努力した分、人として大きくなるはずですし、その苦い経験をバネにして飛躍し、人に伝えることもできますから、人生に無駄なことは何一つないのです。
ともかく父親として、息子さんを信じきることです。生長の家では、「子どもは神様から授かり、親が育てさせていただいている神の子である」と説きます。そのように、神の子である息子さんは、いつも神様が護(まも)ってくださっていますから、何があっても大丈夫なのです。
受験勉強では、誰しも気が滅入(めい)ることもあります。もし、息子さんにそんな雰囲気が現れたら励まし、家族みんなで何か楽しいことでもして、心を少しでも明るい方に向けてあげてください。家族全員で息子さんをサポートしてあげることが大切です。
息子さんの将来が輝かしきものとなるようお祈りいたします。
回答者:田中慎一郎
(生長の家地方講師)
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