高校に入って知り合い、ずっと仲良くしていた友人がLINEで私の悪口を言いふらしていることを最近知りました。別の何人かの友人からそのことを聞き、裏切られたことがあまりにショックで何日か学校を休んでしまいました。その子とは同じクラスなのですが、顔を合わせるのが辛く、最近はずっと話もしていません。これから先、その子とどう関わっていけばいいのでしょうか?(17歳、女性)

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 相手の良いところや好きなところを探し、それを書き出してみましょう

 仲良くしていた友人が自分の悪口を言いふらしていたとのことで、それを知ったときのショックはいかばかりだったかと思います。その子と話もできないのは当然のことだと言えますが、それでも相手のことに思いを寄せ、これからどう関わっていけば良いのかと悩んでいるあなたは、とても優しい方なのだと思います。

これまでの自分を振り返ってみる

 
 ご相談にもあったLINEなど、今の時代はコミュニケーションを円滑にするための様々なツールが発展していて、それらを利用するのがほぼ当たり前の時代になっています。ただ、伝えたいことを相手と簡単に共有できるなど、便利な面がある一方で、使い方を誤ると、相手を傷つける道具となってしまう場合もあり、それはとても悲しいことです。

 お互いに気分を害してしまうような使い方ではなく、嬉しいことや楽しいこと、感謝の思いを共有する機会を増やしていくために、そうしたツールを使うことができれば、学生生活がより楽しく充実したものになるに違いありません。

 生長の家では、そうした現象の世界で起きる問題は、自分の心の現れであると説いています。少し理不尽に思うかもしれませんが、これまでの自分を振り返ってみて、自分でも気づかない内に相手が傷つくことをしていたことなどがないか、今一度思い起こしてみることも大切です。

 自分はそう思っていなくても、自分の行動が相手には冷たい態度のように感じられたりすることもあり、そうした些細なことが原因になっている可能性もあります。もし心あたりがあれば、それを相手に素直に謝ることも、相手と仲直りする良い機会となるかもしれません。

心を前に向けるために

 
 相手との仲を再び良いものとしたいと思われるならば、その子と仲が良かった時のことを思い出し、相手の良いところや好きなところなどを書き出してみることをおすすめします。メモ帳や、生長の家の『日時計日記*1などにそれらを書いているうちに、すぐには相手との仲を修復できなくても、きっと心が少しずつ前を向くようになっていきます。
*1 太陽の輝く時刻を記録する日時計と同じように、毎日の明るい出来事や希望や感謝の言葉を書き留める日記帳。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊

 また、生長の家には、「神想観」*2という独得の座禅的瞑想法があります。そのなかには、「和解の神想観」といって、相手の実相*3を拝み、和解するための祈りもありますので、ぜひ実修してみてください。あなたにとって一番良い形に物事が進んでいき、充実した学校生活を送られることを、心からお祈り致します。
*2 神想観について詳しくは、『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)、『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)等を参考にして下さい
*3 神によって創られたままの完全円満なすがた

回答者
H.T
生長の家地方講師
生長の家国際本部勤務。山梨県北杜市在住。趣味は映画鑑賞、繕いもの。

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