大学のサークルで部長を務めているのですが、人間関係に疲れてしまい、辞めようかと考えています。熱意のある人とそうでない人の差が大きく、部員を一つにまとめるのが大変で、精神的に参ってしまいました。ただ、今辞めると「無責任」と言われそうで悩んでいます。どうすべきでしょうか?(21歳、女性)

hidokei176_Q&A_1

 仲間と調和している自分の姿を、
心に描いてみましょう

そのままで素晴らしい

 
 サークルでの人間関係に悩んでおられるとのことですが、皆さんそれぞれに個性があり、様々な考えをお持ちなので、部長としてチームを1つにまとめるのは大変だと思います。

 私もこれまで人間関係で悩んだ経験がありますが、その時々で心の支えとして大切にしていたことは、生長の家で説かれている「人間は神の子である」という教えです。色々なことがあっても、みんな“そのままで素晴らしい”という教えに立ち返ることで、自然と心穏やかに人と接することができるようになりました。

 1対1の人間関係もそれほど簡単ではないのに、チーム全体をまとめるとなると、ハードルが高くなりますよね。私は生長の家の教区青年会*1で委員長を務めた経験があり、その時にあなたと同じように人間関係で悩んだことがありました。
*1 12歳から39歳までの生長の家の青年男女の組織

 しかし、基本となる「人間は神の子」の教えを心の底に持って、1人ひとりに接するようにしていくと、それぞれの個性は神の無限生命の現れであり、その人にしかない良い一面なのだと捉えられるようになりました。“みんな違ってみんないい”という感覚で相手のことを受けとめ、様々な方と付き合うことができるようになったのです。

心で想ったことが現れる

 
 また、人間関係が上手くいくために当時取り組んでいたことがもう1つあります。一緒に活動する会員の「祝福名簿」を作り、毎朝の祈りの時に名前を読み上げて、皆さんの本来完全円満な「実相」*2の姿を拝ませて頂いたのです。
*2 神によって創られたままの完全円満なすがた

 1日がスタートする朝に、自分自身のことだけではなく、会員の方々の素晴らしい本来の姿を心に描き、繰り返し念じました。すると目には見えないですが、祝福の想いは通じるもので、連絡が取れずにいた仲間から急に連絡が来たりするなど、自然と人間関係が円滑に進んだことが何度もありました。

 そのようにして、相手の本当の姿を拝み、心に描こうと繰り返し努めていると、自然と人の良い面を見る習慣が付いてきます。生長の家には「唯心所現」*3という教えがあり、心で強く想ったことが現れてきますので、そうした光明面を見る習慣を身につけることで、さらに明るい出来事が引き寄せられてきます。
*3 心で思った通りに現象が現れること

 いつも仲間と楽しく調和しているご自身の姿を心に描きながら、人の良い面を見るように、心がけてみてはいかがでしょうか。そうすればきっと、自分が想い描いた通りの、仲間と調和した状況が現われてくると思います。

回答者
木村祐亮(きむら・ゆうすけ)
生長の家地方講師
兵庫県生まれ。生長の家兵庫県教化部勤務。趣味は自転車に乗ること。様々な風景の写真を撮りながら、ポタリングを楽しんでいる。

あなたの悩みにお答えします
人間関係、仕事、恋愛、家族、進学、性格などの悩みをくわしく書いて、手紙、ファクス、Eメールなどでお送り下さい。誌面ではすべて匿名にします。掲載しない場合でも、生長の家の教えによって解決を希望される方には生長の家講師等からのご返事をお送りします。住所・氏名・年齢は必ず明記して下さい。

〒409-1501
山梨県北杜市大泉町
西井出8240番地8182
生長の家メディアセンター内
『日時計24』編集室「Q&A」係
FAX :055-213-5022
Eメール:hidokei@kyobunsha.jp
(携帯電話のEメールでは、迷惑メールの設定によって、受信が出来ない場合があります)