Q 人から言われた一言が気になり、ずっと引きずってしまうことが多くて悩んでいます。
相手からすれば何気ない言葉だったとしても、性格的に受け流すことができず、言われたことを何度も思い出しては、そのたびに気持ちが落ち込んでしまいます。部活などで先生や先輩から注意されたときも、自分のことを思って言ってくれているのは分かるのですが、深刻に受け止め過ぎてしまい、なかなか心が晴れません。どうしたらいいでしょうか?(16歳、男性)
A 良い「心の習慣」を身につけることを意識してみましょう
私も似たような経験があるので、お気持ちがよく分かります。あなたは相手の意見をしっかりと受け止める方のようですから、受け流すことや気にしすぎないということは、簡単なようで難しいのではないでしょうか。
自分と相手の良い面を見る
そのような場合には、相手の良い面を見る心の習慣を身につけるのがよいと思います。人間は神のいのちの継承者であり、その人の行くところ、為すところ、すべてにおいて創造する力をもっていると生長の家では説いています。あなたが心で思うことや、言葉で表現すること、行動することによって、「心の創化力(そうかりょく)」という大きな力が働くのです。
谷口純子・生長の家白鳩会*1総裁は、『夢の地平線』(生長の家刊)のなかで、「私たち一人一人が運命の主人公なのである。環境を引き寄せているのは自分自身の心である。だから、自分の心の傾向、習慣を変えることが何よりも大切だ」(69~70ページ)と書かれています。自分の心を自らの言葉によって良い方向へと転換することで、相手の言葉に対する、あなた自身の受け取り方が変わってくるのです。
*1 生長の家の女性の組織
そしてまず、相手の良い面を見る心の習慣をつくるには、自分の良い面を見つける努力をすることです。なぜなら、すべての人間の実相(じっそう)*2を観ずるならば、「すべての人々は我と同じく神の子であることを知るのである」と『日々の祈り──神・自然・人間の大調和を祈る』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊。126ページ)にあるように、すべての人間が神の子であり、自分に良い面があると同様に他の人にも良い面があるからです。相手の良い面を見つける気持ちになると、人から発せられる言葉の受け取り方が変わっていきます。
*2 神によって創られたままの完全円満なすがた
「神想観」を実修しよう
もしそれでも、そんな気持ちになれない時は、短い時間でも構いませんので、生長の家独得の座禅的瞑想法である「神想観(しんそうかん)」の実践をお勧めします。『神想観はすばらしい』(前生長の家総裁・谷口清超著、日本教文社刊)を開くと、神想観とは、「神の国・実相世界・本当にある世界そのものを、じっと心の眼で観る」(32ページ)こととあり、神想観に取り組むことで、本来の自分の素晴らしさが現れてくるようになります。詳しい実修方法については、前述の本や『新版 詳説 神想観』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)などを参考にして下さい。
これからの人生で、多くの人や言葉と出会うなかで、それらが大きな意義を持つことがあると思います。それをより有意義なものにするためにも、ぜひ今から実践されることをお勧めします。
重田昌宏(しげた・まさひろ)
生長の家地方講師
生長の家神奈川教区青年会事務局長。今年は健康維持のためにトレーニングを始めた。来年の目標は会計系の資格を取得すること。
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