Q 性格的にかなり心配性なところがあり、いつも心のどこかに不安な気持ちがあって悩んでいます。
特に、会社のプロジェクトに携っているときは、「失敗したら迷惑をかける」とか、「このままじゃ納期に間に合わない」といったことばかり考えて、毎日不安感や焦燥感で心が押し潰されそうになってしまいます。友人たちと遊びに行ったりしても、気が紛れず、心から楽しめないでいる自分がいます。どうしたら不安な気持ちを払拭できるのでしょうか?(26歳、男性)
A 仕事上の不安は具体的に書き出して、周囲からのアドバイスを求めましょう
不安感や焦燥感を感じやすいあなたは、とても真面目で、責任感の強い性格だろうと拝察します。「毎日心が押し潰されそうになる」なんて、さぞかし辛いでしょうね。
実は私も、社会人になってから、そのような思いを経験したことがあります。なぜ周りの人は、普通に仕事ができるのだろうと不思議に思ったり、不安を感じやすい自分が何かおかしいのでは、と自虐的に捉えたりする日々が続きました。
しかし、上司や先輩にアドバイスをいただき、具体的に行動の仕方を変えたことで、今では不安感を軽減しながら毎日の生活を送れるようになってきました。
不安を手放すための2つの方法
私が実践したことは次の2つです。1つ目は、「あれをやらなくちゃ」「あれが気になっている」と思う事柄を、できるだけ具体的な言葉にし、手帳等に書き出すことです。
こうすれば、心の中でモヤモヤしていたものが一体何なのかを、客観的に見つめ直すことができます。その結果、物事に優先順位をつける、期日を明確にする等の作業を、心の中で考えていたときよりもハッキリと行うことができます。
2つ目は、これが一番大事ですが、不安だと思う事柄をできるだけ早く周りの人と共有することです。たとえ自分がほんの少ししかその物事について知らなくても、一度周りの人にそれを投げかけてみましょう。
「こんなことも分からないのかと相手に思われたらどうしよう……」などと1人で悩み続けていると、時間を浪費して、さらに悩みが深くなってしまう、ということはよくあるものです。
「ちょっと○○さんのご意見を伺いたいのですが……」「××さんなら詳しいかと思い、ご相談なのですが……」等、丁寧にお断りをして話しかければ、大抵の方は相談に乗ってくださいます。そして、良いアドバイスをいただいたときには、感謝の言葉を伝えましょう。
自分も周囲の人も皆同じ神の子
生長の家では、「人間は皆、神の子であり、素晴らしい存在」と説いています。また、この世は自分の心でつくりだすことのできる表現の世界(現象世界)だとも教えています。あなた自身が「その通りだ」と強く心に思い描くにしたがって、実際に上司や先輩が神の子らしい姿を伴って現れてくるのです。
ぜひ、周りの方と調和した良い人間関係を築き、少しでも不安を和らげながら日々を送ることができますよう、お祈りしております。
I.T.
生長の家地方講師。妻と男の子2人の4人家族。休日の楽しみは自転車で出かけることと、読書、ピアノ演奏。
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