Q 昔から優秀な兄は父親から認められていて、盆や正月にお嫁さんと甥を連れて帰省してくると父は手放しで喜びます。でも、私は結婚もせずに実家にいるため、ことあるごとに文句を言われます。実家にお金を入れ、家の手伝いもしていますが、それでも父は認めてくれません。どうしたら認めてもらえるでしょうか。(B子・35歳)
お兄さんのように、お父さんから認めてもらいたいということですが、子どもにしっかりしてほしいという親の思いに、息子と娘で違いはないと思います。お父さんは、あなたを一人の大人として認めようとしているのではないかと思います。だから、もっとしっかりした大人であってほしいという思いから、つい小言を言ってしまうのではないでしょうか。
お父さんに認めてもらうためには、まずご自身をほめて認めてはどうでしょうか。そのためには、日々のなかで、たとえ小さなことでも出来たことや成功したことを見つけて認めることです。そして自分に「ありがとう」「がんばったね」と声をかけたり、自分を讃嘆する言葉を日記につけましょう。そうすることで、自己肯定感が高まっていきます。
これを続けて習慣になると、自分に自信が持てるようになります。生長の家には『日時計日記』*という日記帳がありますので、これを活用するのもいいでしょう。
* 生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊
ほめることについて、幕末の教育者・吉田松陰に次のような逸話があります。吉田松陰は、誰でも1つや2つ素晴らしい能力を持っていて、その素晴らしいところを大切に育てていけば、一人前の人間になるという考えから、弟子をほめたそうです。
弟子が入塾する際は次のように尋ねました。①あなたの好きなこと、特技は何ですか。②あなたのお父さん、お母さんの良いところは何ですか。③あなたの故郷の良いところは何ですか。そして、「そんなすばらしい特技を持ち、すばらしい両親を持ち、すばらしい故郷に生まれたあなたは、きっとすばらしい人です」と言ったそうです。そうして多くの弟子が育っていきました。
自分自身をほめ、親をほめ、社会や仕事をほめる。それは、親に認められ、社会に認められることにつながります。まずは、ご自身をほめることから始めてみてください。
*回答者 辻田昌司
生長の家群馬教区教化部長。本部講師。群馬に赴任して2年目、様々な野菜や果物との出合いを楽しんでいる。
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