写真1

　今月も前号に引き続いて小浜島（沖縄県八重山郡竹富町）の、星空と朝日を紹介したいと思います。

　今回の旅の目的の一つに、朝日と星空をカメラに収めたいということがありました。月の明かりがあると星が写りにくいため、月の入りを調べると、午前４時頃ということでしたので、その時間に起き、眠い目をこすりながら浜辺に向かいました。

　カメラを三脚にセットした頃に目が慣れてきて、空を見上げると一面に星が瞬いていました。普段はなかなか見られない星がたくさんあり、「満天の星ってこういうことを言うんだなあ」と、しばらく見入ってしまいました。

　いろんな方向にカメラを向けて、さまざまな角度からシャッターを切りました。たまたま流れ星も数枚撮れたので、編集して１枚にしたのが、１の写真です。

写真2

　１時間ほどすると空がマジックアワー＊になり、雲の隙間から大きな太陽が顔を出しました。それはちょっとのことで、すぐに雲に隠れてしまいましたが、雲越しに射す光も、とても美しいもので目に焼き付きました（写真２）。

　台風を気にしながらの２泊３日の短い旅でしたが、来て良かったと心から思いました。

＊＝日没後、日の出前に数十分体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語

追記

　３年にわたる連載も、今月で最終回となりました。始めた頃は続けられるかどうか不安でしたが、編集部のお力添えもあって、何とか無事乗り切ることができました。ご愛読いただいた皆さまに、心から感謝申し上げます。

　これからも、“一瞬の出合いを求めて”写真を撮り続けていきます。

坂崎和佳
さかざき わか／昭和51年生まれ。美容師歴27年。熊本県球磨郡錦町在住。「ヘアサロンDeaR」を営む傍ら、カメラライフを楽しんでいる。思うように撮れないことも多く、試行錯誤しながら日々奮闘中。生長の家白鳩会員。本誌No.114（2019年9月号）「美のステージ」に登場。