Q 私は小学生くらいの頃から極端な潔癖症で悩んでいます。
ほかの人が触ったものに触れることに強い抵抗感があって、電車のつり革などを掴むことができません。
最近はコロナのこともあり、手洗いのし過ぎで、手がすごく荒れてしまって悩んでいます。
こういう性格だと自分自身が疲れるだけでなく、周囲の人にも嫌な思いをさせているのではないかといつも気になってしまいます。
どうしたらいいでしょうか?
(24歳、女性)
A 神の子としての自覚を深めることで、光に照らされて闇がなくなるように、不安は消えていきます。
カウンセラー等に相談するのも一つの方法
潔癖症で悩まれているとのことですが、潔癖症にも2つのケースがあり、いわゆる「すごくきれい好き」であれば、身の回りをきれいにすることで、気持ち良さや充実感も感じているはずです。
この場合は、整理整頓や掃除が得意であるという素晴らしい長所として、自分のことを受け止めてあげてください。
また、「ウイルスや菌に触れる=病気になる」わけではありませんので、手洗いやうがいのほか、十分な食事や睡眠をとり、たくさん笑うなど、免疫力を保つことを心がけていれば、必要以上に怖れることはありません。
一方、どれだけ掃除や手洗いをしても、気持ち良くなるどころか、頭では充分と分かっているのに、まだ汚れているような気がして不安を感じるというケースもあります。
この場合は、心の深い部分が影響している可能性がありますので、心療内科やカウンセラーの力を借りて、自分の心と向き合うことも一つの方法です。
自分の状態に合わせて少しずつ触れるものを増やしていくなど、具体的な方法を提示してもらえることもあります。
不安な心を手放すために
いずれのケースにしても、人に嫌な思いをさせているのではないか、汚れているのではないかといった不安な心をなるべく手放し、自分の行動を責めたりせずに、自分を大切な一人の人間として、ご自身で尊重してあげることが大切です。
生長の家では、「本来人間は神の子であり、素晴らしい存在である」と説いています。
病気・不幸・不調和は本来存在せず、本当に在るのは善のみであり、調和した大安心の心のみがある、というのが私たちの実相(*1)です。
不安な心そのものが本来ないものですから、その反対の明るい心や感謝の心など、神の子らしい心を起こせば、闇が光に照らされてなくなるように、不安な心は消えてなくなってしまいます。
具体的には、神想観(*2)の実修や『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)を活用するなかで、自分が神の子であるという意識を深め、日常生活の明るい部分に注目して、感謝や讃嘆をしていきましょう。
また、大安心の心で日々過ごせるように、『万物調和六章経』(生長の家創始者・谷口雅春、生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)に収録されている「天下無敵となる祈り」を繰り返し唱えてみることをお勧めします。その一節を紹介致します。
「いかなる細菌も真菌もヴィールスも、/すべて“生”あるものは、/神のいのちを宿してこの世に出現せるものであるから/“神の子”である私を/害することは決してないのである」(25〜26ページ)
どうぞご自身が神の子であるという自覚を深められ、ますます幸福に、そして心穏やかに過ごされますことを心よりお祈り申し上げます。
*1 神によって創られたままの完全円満なすがた
*2 生長の家独得の座禅的瞑想法
回答者
柿本真澄(かきもと・ますみ)
生長の家地方講師
山梨県北杜市在住。
20代後半に図書館で偶然借りた『生命の實相』を読み、「人間・神の子」の真理に感動して、生長の家に入信する。
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