今回は、身近な場所で撮った写真を紹介してみようと思います。
私が住んでいる熊本県の球磨盆地は、冬場の朝、ほとんど毎日と言っていいほど辺り一面が深い霧に覆われます。遅い日は、午前11時近くまで太陽が顔を出さない日もあるくらいです。
ということは、高い場所から見下ろせば雲海が眺められるのではないかと思い、ある冬の早朝、人吉市にある高台に行ってみました。
カーナビゲーションの案内通りに行ったのですが、舗装されていないでこぼこ道を走ることになり、往生しました。途中で諦めて引き返そうかと思ったものの、道が細くて狭く、車を切り返すこともできなかったため、そのまま進んでどうにか辿り着き、撮ったのが1の写真です。霧の上はまさに快晴でした。
2の写真は、夕日を背景に撮ったススキです。ススキの穂一つひとつがふさふさと輝いていて、とても綺麗でした。
3の写真は、散歩しているとき、枯れた草木の間を素早く飛び回る鳥がいるのに気づき、よく見るとメジロだったので、あわてて写真に収めたものです。警戒心が強い上、片時もじっとしていない鳥なので、なかなかうまく撮れず、何枚も失敗した中から、何とか絵になったのがこの写真です。
こうした写真を見ると、薄れかけていた当時の記憶や、感動が思い起こされ、写真として残すことの意味を再確認することができました。(次回は、春の風景を紹介します。)